日韓外相会談物別れでも SNS映えに走る河野外相“悪ノリ”外遊

日韓外相会談物別れでも SNS映えに走る河野外相“悪ノリ”外遊

3週間ぶりの会談は40分で終了(C)共同通信社

戦後最悪と言われる日韓関係は悪化の一途だ。元徴用工訴訟にブチ切れた安倍政権が対韓輸出規制に踏み込んで以降、2回目となった21日の日韓外相会談は主張の応酬に終始、またも物別れに終わった。韓国で広がる「ジャパン・ボイコット」がインバウンドを直撃する中、手ぶら帰国の河野外相はしょげ返るどころか外遊に大ハシャギ。ツイッターに写真をたびたびアップし、まるで内閣改造前の“卒業旅行”の様相だ。何をやっているんだか。

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 日韓外相会談の実施は、安倍政権が輸出管理の優遇措置を適用する「ホワイト国」から韓国を除外する政令改正を閣議決定後初めて。日中韓外相会談に合わせ、北京郊外で開かれた。河野氏は元徴用工訴訟問題をめぐり、日本企業に実害が出ないよう解決策の提示を改めて求め、康京和外相は28日に発動されるホワイト国外しの見送りを要求。議論は平行線に終わった。河野氏は「問題を解決しなければならないという思いは共有していると思う」と言うにとどめた。

■韓国叩きがインバウンド直撃

 一方、安倍首相が拳を振り上げる韓国叩きはブーメランのごとく跳ね返ってきている。アベノミクスで唯一の手柄と言えるインバウンドを直撃。観光庁が21日に発表した7月の訪日外国人旅行者は、推計で前年同月比5.6%増の299万1200人となり、1カ月の客数として過去最多を更新した。しかし、韓国人客は7.6%減の56万1700人に急減。大阪府北部地震や西日本豪雨で打撃を受けた昨年7月よりもひどい落ち込みだ。

 在韓ジャーナリストの朴承a氏は言う。

「今回のジャパン・ボイコットの動きは、これまでの不買運動とは強さも広がりも違います。影響が最も表れているのは、ユニクロ、日本製ビール、日本への旅行です。韓国関税庁の統計によると、8月1日から10日までの日本製ビールの輸入量は前年同期比98.8%減で、限りなくゼロに近づいている。日本酒も約70%減、日本製ゴルフクラブも60%減です。日本への旅行も標的のひとつで、旅行大手のハナツアーによると、日本旅行の予約は7月が前年同月比36%減、8月は同80%減だったといいます。文在寅大統領は〈二度と日本には負けない〉と強い言葉を使い、朝鮮軍が日本を撃退した壬辰倭乱(文禄・慶長の役)を持ち出すなど、世論を鼓舞している。ジャパン・ボイコットの年内収束は厳しいとみられています」

 この状況で能天気だったのが河野氏だ。外遊中の動向を次々にツイート。〈それでは行ってまいります〉に始まり、万里の長城をバックにした記念写真を投稿したり、〈久しぶりのセルフィー〉と書き込んだツイートでは厳しい言動で知られる華春瑩報道局長との自撮りツーショットをアップ。

「9月半ばの内閣改造で河野外相は交代説が浮上しています。安倍総理の盟友の茂木経済再生相が外相への横滑りを強く要望しているため、はじき出される可能性がある」(与党関係者)

 解決の糸口探しよりも、思い出づくりだったのか。日韓対立の出口が見えないわけである。

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