安倍首相のこのこ訪ロ プーチン大統領が突き付ける新要求とは

安倍首相のこのこ訪ロ プーチン大統領が突き付ける新要求とは

昨年は不意打ちになぜかニタニタ(代表撮影・共同通信社)

成果のない外遊を重ねる安倍首相が4日、ロシア極東のウラジオストクに飛び立った。プーチン大統領の肝いりで2015年に始まった東方経済フォーラムに出席するためで、安倍首相が顔を出すのは4年連続。

 昨年はプーチンから「前提条件なしで年末までに平和条約を結ぼう」と出し抜けに言われ、北方領土をめぐる4島返還方針の2島後退を招いたいわくつきの国際会議だ。

 通算27回目の日ロ首脳会談は5日に予定されているが、領土返還も平和条約締結交渉も進展は望むべくもない。今年に入ってロシア側は態度を硬化させ、「第2次世界大戦の結果を認めろ」「在日米軍を何とかしろ」などと迫った揚げ句、プーチンが「(北方4島を日本に引き渡す)計画はない」と断言。先月上旬にはメドベージェフ首相が択捉島を訪問し、「日本側から抗議が強まるほど、ロシア政府要人が訪れる動機も高まる」と挑発した。

 筑波大教授の中村逸郎氏(ロシア政治)は言う。

「各国首脳の中で安倍首相のフォーラム出席率はナンバーワンでしょう。それでも、プーチン大統領が領土交渉に応じることはありません。国内では反プーチン集会が頻繁に開かれ、求心力低下に歯止めがかからない。6月末の大阪G20で首脳会談をした直後ですし、前回同様に条約締結交渉は棚上げで、共同経済活動の話題一色とみられています」

 ウシャコフ大統領補佐官は「安倍首相は毎年出席するというプーチン大統領への約束を果たす」と言っていたが、安倍首相を呼びつけた理由はほかにもあるようだ。

■日ロ韓五輪当局のトップも収集

 裏テーマは1年後に迫った東京五輪で、日ロ韓当局のトップ会合が組まれているという。

「JOCの山下泰裕会長、ROCのポズドニャコフ会長、KOCのイ・ギフン会長による3者協議が予定されています。組織的ドーピング問題を抱えるロシアは平昌五輪開催直前に出場資格を停止される屈辱を味わいましたが、東京五輪のキップは手に入れた。プーチン大統領に近いIOCのバッハ会長が乗り気だった上、安倍首相の存在も小さくなかったようです。ただ、ロシア選手のドーピング違反はいまだ頻発しており、先行きは不透明。そこで、プーチン大統領は安倍政権による輸出規制発動に反発してボイコットをチラつかせる韓国を抱き込み、ロ韓セットで確実にねじ込む算段のようです」(外交関係者)

 唯一のレガシーとなりそうな東京五輪に隣国が不参加となれば安倍首相のメンツは丸つぶれ。安っぽいプライドが揺さぶりの材料になっている。

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