許認可待ちでも自信満々 加計学園“18年学生募集”の不可解

許認可待ちでも自信満々 加計学園“18年学生募集”の不可解

これがパンフレットの文言(C)日刊ゲンダイ

 閉会中審査で安倍首相の“加計ありき”疑惑がさらに深まったにもかかわらず、加計学園は予定通りの獣医学部新設に相当な自信を持っているようだ。最終的な「許認可」がまだ出ていないのに、すっかり“開学前提”で学生募集にひた走っている。先週末には獣医学部が設置される岡山理科大学でオープンキャンパスを開催。しかし、そこでの学部の説明内容は首をかしげることばかりだった。

 25日の参院予算委員会で民進党・桜井充議員が、「おととい(23日)、岡山理科大学でオープンキャンパスが行われた」ことを明らかにしたが、日刊ゲンダイはそのオープンキャンパスのパンフレットを入手。表紙には〈2018年4月開設予定〉とハッキリと記されている。

 現在、獣医学部新設については、文科省の大学設置・学校法人審議会が認可を審査中。開設できるか否か結論が出るのは8月だ。さらに、国会では「計画を白紙にすべき」との議論まで出ている。そんな状況にもかかわらず、加計学園は堂々と学生を募集しているのだから不可解だ。

「23日のオープンキャンパスには、獣医学部進学希望者が二十数人集まった。説明会では大学関係者が『来年4月に必ず開学できると思う』『秋ごろから正式に学生を募集するつもり』などと、確実な開設を前提に話していたそうです」(地元関係者)

■「最先端技術の研究」否定し“滑り止め”レベルを自認

 さらに驚くのはパンフレットのこの文言。

〈合格後、引き続き受験勉強を続け、一般入試でワンランク上の大学、国公立大学にチャレンジすることも可能〉

 新設獣医学部は「既存の獣医師養成でない構想であること」といった「石破4条件」をクリアするため、既存の大学では対応できない“最先端の研究”を行うことを目的にしていたはずだ。山本幸三地方創生相も国会で、「(新設獣医学部は)東大よりもレベルは上」と発言していた。パンフレットにあるように〈ワンランク上にチャレンジ可能〉と併願を勧めるなら、「新設獣医学部のレベルは、国公立大学の“滑り止め”程度」と自ら認めているようなものではないか。だとすると、「石破4条件」には当てはまらず、新設自体がおかしいことになる。

 加計学園に問い合わせると、学生募集については「文科省の定めたルールに従って行っている」と返答。パンフレットの〈合格後――〉との文言については「先に私学の合格を勝ち取った上で国公立にトライできる、という意味」と説明した。「今治加計獣医学部問題を考える会」の黒川敦彦共同代表はこう言う。

「文科省は、学生・教員の増員など、一定の条件をクリアすれば、『8月に認可を出す』と加計学園に伝えたようです。『加計ありき』と分かっているからこそ『必ず開学できる』といった発言が出てくるのでしょう」

 加計学園の強気の源は、やっぱり「総理のご意向」なのだろう。

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