日本ファーストの会設立 小池新党に自民離党組20人合流も

若狭勝衆院議員が日本ファーストの会設立 小池新党に自民党離党組20人が合流も

記事まとめ

  • 若狭勝衆院議員が政治団体「日本ファーストの会」を設立、政治塾「輝照塾」も開校する
  • 小池知事が国政政党を立ち上げることは確実視されていたが、大幅に前倒ししてきた印象
  • 小池氏と若狭氏が自民党の現職を引き抜きにかかり、20人は離党するとの見方もある

日本ファーストの会設立 小池新党に自民離党組20人合流も

日本ファーストの会設立 小池新党に自民離党組20人合流も

小池都知事と若狭議員(C)日刊ゲンダイ

 安倍政権は戦々恐々だろう。7日、若狭勝衆院議員が国会内で記者会見し、政治団体「日本ファーストの会」を7月13日付で設立したと発表した。代表は若狭氏で、国政選挙に立候補する人材を発掘するための政治塾「輝照塾」も開校する。9月16日の初回講師は小池都知事が務めるという。

 この件についてメディアの取材に応じた小池知事は、「国政は若狭さんにお任せしている。改革の志を共有するもので、国政において大いに活躍されることを心から願っています」などと白々しいエールを送ってみせたが、若狭氏とは一心同体。小池知事が率いる「都民ファーストの会」が国政進出する布石なのは明らかだ。

 小池知事が年内に国政政党を立ち上げることは確実視されていたが、予想されていた年末から大幅に前倒ししてきた印象。小池知事本人は解散総選挙は近いとみているらしい。

 実際、内閣改造で支持率が30%台を回復し、早ければ9月に召集される臨時国会の冒頭解散もあり得る。問題は、それまでに小池新党がマトモな候補者を集められるかどうかだが、実は、すでに自民党内に手を突っ込んでいるという。自民党関係者が言う。

「新人と民進党からの離党組ばかりでは、寄せ集めの烏合の衆になってしまい、有権者の支持を得られないと考えているようで、小池氏と若狭氏は自民党の現職を引き抜きにかかっている。都議選前から、党内でくすぶっている反主流派や、安倍政権が続くかぎり活躍の場が回ってこないような議員を中心に口説いていたようです。『安倍首相に反目するわけではない』『自民党と方向性は同じ』などと言われれば、離党に対する心理的なハードルは下がる。都議選での圧勝ぶりを見せつけられ、わが党の凋落をヒシヒシと感じる現状ではなおさらです。ただ、『日本ファースト』という名称は国粋主義的でいただけないですよね。トランプ大統領の『アメリカ・ファースト』に倣ったんですかね。『国民ファースト』の方がよかったんじゃないのかな」

■東京だけで20議席、全国で50議席は確実

 いまは逡巡していても、いざ選挙が目の前に迫れば、当選可能性が高い方へと流れるのが政治家のサガというもの。解散風が強まれば、自民党から雪崩を打って日本ファーストに移籍する可能性がある。

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。

「都議選での得票数を当てはめれば、国政選挙でも小池新党は東京で20議席は取る。全国展開なら50人は当選するでしょう。最も割を食うのが自民党です。小池新党が政権批判の受け皿になり、さらには自民党支持層まで持っていかれたらたまらないと、選挙巧者の小池知事を警戒する声が上がっている。小池知事自身が立候補することはないでしょうが、総選挙になれば代表に就任するのは間違いありません。その場合、共同代表に自民党の大物議員を置くことを考えていると思います。橋下徹氏と石原慎太郎氏が率いて、12年の総選挙で躍進した日本維新の会のような形です。あの時の関西地域のように、小池新党から出れば確実に当選という状況なら、自民党からの離党は数人では済まないでしょう」

 自民党から何人引き剥がせるか、大物議員を一本釣りできるか。そこに新党の成否がかかっているが、自民党のベテラン議員は「20人は離党者が出るだろう。小池知事の仕掛け次第では、もっと増える」とみる。政権へのダメージは計り知れない。

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