伊の政権交代に王手 来日の「五つ星」幹部が対話集会に

 来年のイタリア総選挙で政権交代をうかがう新興政党「五つ星運動」の幹部リカルド・フラカーロ下院議員(36)が26日に来日。都内で開かれた市民との対話集会に参加すると質問が殺到、3時間を超える白熱したやりとりが交わされた。

 五つ星といえば、2016年に就任した“美人過ぎる”ローマ市長のビルジニア・ラッジ氏(39)が知られるが、結党は09年。「大事なことは国民投票で決める」という直接民主主義を掲げ、12年の統一地方選でパルマなどの首長選を制して台頭。13年総選挙で躍進し、イタリア民主党に次ぐ第2党に躍り出た。14年の欧州議会選で17人を当選させ、国内世論調査の政党支持率でトップを走っている。

 フラカーロ氏は「首相になって日本に戻ってきます」と会場を沸かせながら、五つ星が推し進める直接民主主義の手法を紹介。市民の意見をダイレクトに法案に反映させ、議会提出法案の決定には多数決を採用しているという。

 単一通貨ユーロの是非を問う国民投票実施構想については、「EUから出たいのではなく、EUに改革を迫るための一種の脅しです」とし、EU離脱論争を一蹴。「政治課題の解決策は内閣改造でも野党結集でもない。市民が地域から政治を変えるしかない」とした。

 総選挙は10月に成立した改正選挙法の下で実施される。主要政党が手を組んで、選挙区よりも比例選出の割合を多くした。連立を拒否する五つ星に不利な内容で、正念場を迎えることになる。

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