国数記述式採点の民間委託 全国高校の8割超が「不安」の衝撃

大学入学共通テストの国語と数学の記述式問題 校長ら82%が採点の民間委託に「不安」

記事まとめ

  • 大学入学共通テストの国語と数学の記述式問題は、採点者が1万人程度必要だという
  • 「高校生新聞」のアンケートによると、採点の民間委託について82%が「不安」と回答
  • 萩生田光一氏は「採点しやすい、きちんとした制度をつくり上げたい」と答弁していた

国数記述式採点の民間委託 全国高校の8割超が「不安」の衝撃

国数記述式採点の民間委託 全国高校の8割超が「不安」の衝撃

2020年度大学入学共通テスト実施中止を求める署名が高校生によって集められた(7日)/(C)共同通信社

圧倒的多数が不安――。2020年度に始まる大学入学共通テストの国語数学の記述式問題。記述式の採点は複雑な上、50万人規模の採点を20日間で行う必要があり、1万人程度の採点者が必要だ。

 このため、採点者にアルバイトの学生も含まれるなど、公正な採点が確保できるのか疑問が噴出している。加えて、自己採点と実際の採点のズレも顕著で、受験生が最適な出願先を見誤る懸念もある。記述式の採点はベネッセの子会社が一手に引き受ける。

 7日付の「高校生新聞」は、今年8、9月に全国の高校に実施したアンケート結果を報じた。

 51%が共通テストに記述式問題を導入することは望ましいとする一方、採点作業が民間企業に委託されることについては82%もが「不安」と答えた。

 全国の高校・中等教育学校4906校に調査票を送り、1120校の校長、教頭、進路指導担当者らが回答した。

 萩生田光一文科相は8日の参院予算委で「問題意識は十分承知している。採点しやすい、きちんとした制度をつくり上げたい」と答弁したが、8割超の「不安」が「安心」に変わる起死回生の妙案でもあるのか。傷口が広がる前に一刻も早く引っ込めた方がいい。

関連記事(外部サイト)