“オバマの再来”ブダジェッジが民主党予備選トップランナーになる可能性

“オバマの再来”ブダジェッジが民主党予備選トップランナーになる可能性

同性愛者を公言する民主党のピート・ブダジェッジ候補(C)ロイター

【弾劾必至!トランプ再選に「壁」】#3

 ピート・ブダジェッジ。日本ではいまだに馴染みの薄い候補である。民主党から大統領選に出馬している37歳。インディアナ州北部にある人口約10万のサウスベンド市の市長だ。

 同性愛者を公言するブダジェッジが今、民主党レースのキーパーソンになろうとしている。トランプがウクライナ疑惑で戦々恐々としている中、ブダジェッジは今、「民主党の新風」として急浮上しているのだ。キニピアック大学の最新世論調査では、来年2月から始まる予備選最初の州(アイオワ州)で支持率2位につけている。ニューヨーク・タイムズ紙は11月4日、「ブダジェッジが現時点でアイオワ州のフロントランナー」との見出しを打ったほどだ。

 今春から9月中旬まで、同州で1位を維持してきたジョー・バイデンは4位に下降。エリザベス・ウォーレンとバーニー・サンダースを含めて、民主党レースは今、4強に絞られつつある。

 ブダジェッジの支持層を眺めると、党内の急進派から穏健派、さらに若者から中高年の有権者までほぼ均等な広がりを見せている。アイオワ州の州都デモイン郊外に住むマット・マッコイさんは10月中旬にブダジェッジの政治集会に参加した。

「私は2007年にオバマの選挙活動に参加したのですが、ブダジェッジはオバマの再来と呼んでいい候補です。頭脳明晰で活力があり、米社会の格差是正を訴えるところはそっくりです」

 ただ全米レベルの支持率を眺めると、今でもバイデンがトップにくる。ブダジェッジは4番手で、まだ「全国区」の広がりとは言い難い。それでも最初のアイオワ州で勝てばトップランナーとして認知され、他州にも支持が拡大する「バンドワゴン効果」が期待できる。そのため、ブダジェッジはアイオワ州に多額の選挙資金を投入し、100人以上の運動員を雇い、州内に20カ所以上の選挙支部を設置して同州での勝利に全力を傾ける。

■ブルームバーグ前市長参戦で「5強」の混戦

 今月8日には前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグが事実上、大統領選に参戦してきたことで、民主党は今後、「5強」による混戦になりそうだ。=つづく

(堀田佳男/ジャーナリスト)

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