公民権停止もあるぞ 安倍首相「桜を見る会」中止で疑惑モミ消しの悪質

公民権停止もあるぞ 安倍首相「桜を見る会」中止で疑惑モミ消しの悪質

いよいよ退場だ!(C)日刊ゲンダイ

13日に中止が発表された「桜を見る会」。菅官房長官は会見で、「予算や招待人数も含めて、全般的な見直しを幅広く意見を聞きながら行うこととし、来年度の桜を見る会は中止することにした」と説明していたが、電撃中止の狙いは決まっている。公選法違反、政治資金規正法違反の疑いが濃厚になってきた安倍首相の疑惑モミ消しだ。

  ◇  ◇  ◇

「税金による後援会活動だ。国民に説明がつくのか」

 13日の衆院厚労委。立憲民主党などの共同会派に所属する柚木道義議員は、安倍事務所が2018年4月に行われた「桜を見る会」の参加希望者に送った案内状を入手し、政府側を追及した。

「『桜を見る会』について(ご連絡)」と題した案内状は18年2月付。「あべ晋三事務所」名義で、都内の観光ツアーや「桜を見る会」前夜の夕食会、ホテルから会場への送迎バス運行などが書いてあり、〈総理夫妻との写真撮影はバス号車ごとに行います。乗車されない方は写真撮影が困難となります〉との断り書きもあった。

 前夜祭の主催は「あべ晋三後援会」で、会費は1人5000円だ。

 前夜祭も「桜を見る会」も、事務所や後援会が招待客を取りまとめていたのは明々白々。リッパな政治活動にもかかわらず、政治資金収支報告書に全く記載がないのだから、政治資金規正法違反、公選法違反の疑いがますます強くなってくる。

■公金でも私的な政治資金でもアウト

 安倍首相の周辺は「会費制だから問題ない」とか言っているようだが、前夜祭が行われたのは民放番組で貸し切り料金が900万円と紹介された「ホテルニューオータニ」の「鶴の間」だ。会場では「久兵衛」の高級寿司が振る舞われ、シャンソン歌手が登場する場面もあったというから、とてもじゃないが5000円の会費では足りない。

 安倍事務所や後援会が費用を捻出していたとすれば、後援会の観劇ツアー費を補填した疑いで経産相辞任に追い込まれた自民党の小渕優子氏と同じ。安倍首相の場合、翌日に税金で賄われた物品が参加者に提供されているだけに、小渕氏以上に悪質だ。

 しかも、安倍首相には「虚偽答弁」の疑いも浮上している。13日の「朝日新聞」によると、観光ツアーの参加者はカネを〈地元旅行会社に振り込んだ〉と証言したが、8日の予算委で、安倍首相は前夜祭の費用については「各個人がですね、それぞれの費用によって、(略)上京し、(略)ホテルに直接払い込みをしている」と答弁していたから、全く違うではないか。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。 

「公金であろうと、私的な政治資金であろうと、どちらもアウト。政治資金規正法違反や公選法違反で、首相の公民権停止も現実味を帯びてきました。実は前夜祭に官房機密費が投じられていたかもしれないなど、もっと大きな闇が隠れているかもしれません」

 国民、野党は今こそ、立ち上がるべきだ。

■自民党の「招待枠」はヒラ議員4人、閣僚10〜40人

「首相枠、政治枠という特別なものはありません」との説明を6時間後に一転させ、与党や首相官邸からの推薦依頼を認めた菅官房長官。14日の毎日新聞によると、自民党内では、要職に就いていない「ヒラ議員」は「4人」、閣僚などは「10〜40人」の招待枠があったといい、事務所間で「招待枠」の貸し借りもあったという。

関連記事(外部サイト)