「桜を見る会」名簿 内閣府主張の“1年未満保存”に重大疑義

「桜を見る会」名簿 内閣府主張の“1年未満保存”に重大疑義

2019年は1万8200人が参加した(C)日刊ゲンダイ

今年4月13日に開催された「桜を見る会」の招待者名簿。内閣府が廃棄したと説明する5月9日は、宮本徹衆院議員(共産)が4日後の国会質問に向けて、内閣府に会の資料を要求した日だった。あまりにも姑息な“ドタ廃棄”に、批判が集まっているが、そもそも、その日に捨ててはいけなかった――。そんな疑いが、NPO法人「情報公開クリアリングハウス」の調査で浮上した。

 5月9日の廃棄は「桜を見る会」の招待者名簿の保存期間が「1年未満」であることを根拠とする。内閣府は、招待者名簿が「関係行政機関等に協力して行う行事等の案内の発送等」(以下「発送等」)のカテゴリーで、2018年4月1日から「1年未満保存」になったと説明しているが、大ウソだ。

■10月末に慌ててつじつま合わせか

 18年4月1日現在の内閣府大臣官房人事課の「保存期間表」には「発送等」のカテゴリーは存在しない。今年10月28日になってようやく、保存期間表が改正され「発送等」なる区分ができ、「桜を見る会」の招待者名簿が1年未満保存になったのだ。改正以前は、「発送等」の規定を根拠に1年未満保存を主張できないし、改正前の保存期間表には、他に即廃棄OKの根拠は見当たらない。

「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長が言う。

「5月9日の招待者名簿の廃棄は、PKOの月報や森友公文書と同じく、官僚が政権に都合の悪い情報を隠そうとしたのでしょう。しかし、規定には1年未満廃棄の明確な根拠がなかった。廃棄したことと根拠規定の整合性を取るために、10月28日に慌てて、規定を改正したように見えます。

 改正するということは、これまでの規定が根拠不明確であることを示しています。10月13日号の『赤旗日曜版』で、安倍首相の後援会関係者が多数招待されたと報道されました。田村智子議員の国会質疑は11月8日ですが、その前に野党議員らから内閣府に桜を見る会についての質問も多く来ていたと思われます。内閣府の官僚が、『そろそろヤバイ』と思ったのではないでしょうか」

 5月9日の招待客名簿廃棄は明らかなルール違反だ。そこまでして官僚が隠そうとした名簿には一体、何が載っているのか。


関連記事(外部サイト)