「前夜祭」の食事は“唐揚げ増量”とは異なり充実の高コスパ 参加者が証言

「前夜祭」の食事は“唐揚げ増量”とは異なり充実の高コスパ 参加者が証言

会場だったニューオータニ(C)日刊ゲンダイ

最長在任記録を更新した20日夜、安倍首相は都内で内閣記者会(官邸クラブ)加盟各社のキャップと会食。懇談は約2時間に及んだ。

 懇談は国会召集日や施政方針と所信表明の演説前日、予算成立直後と、「政治の節目」に開くのが慣例だ。今年5月末のトランプ米大統領の来日前日など例外はあるが、「桂太郎超え」当日の懇談はいかにも怪しい。

「桜」疑惑で追い込まれる中、官邸キャップにネタの探りを入れ、あわよくば懐柔を図ったのではないか。それだけ安倍首相が焦っている証拠だが、本人は至って強気を装っていたようだ。

「各社に『民主党政権も支援者を呼んでいた』『週刊誌は嘘ばかり』といった調子で、『大した問題じゃない』と余裕をかましていたみたいです」(政界関係者)

 いくら虚勢を張っても、疑惑は足元から次々噴き出す。日刊ゲンダイはホテルニューオータニで昨年、開かれた「前夜祭」に参加した人物の証言を得た。山口県出身の参加者が大宴会の実態を明かす。

■「山口出身」だけであっさりと会場入り

「会の前半はソプラノ歌手による歌の披露もあり、途中で主催者側は『約600人にお集まりいただいた』とあいさつ。ビールやワイン、ジュース、お茶は飲み放題。料理はサラダやマリネ、肉料理にパスタ、パエリアなどが用意してありました。普通にお腹いっぱいになり、会費5000円は安く感じました」

 安倍首相のぶら下がり対応後、メディアは「(安い)唐揚げを増やすなど、(コスト抑制の)やり方はある」と官邸幹部の言い分を伝えたが、実際は“コスパの高い”食事が振る舞われたのだ。

 参加者は「驚いたことに、受付の人は招待状をロクに確認せず『山口出身です』と言ったら、あっさり会場に入れてくれた」とも証言。のちに追及されるとはつゆ知らず、緩み切った大宴会だったのだろう。

 ニューオータニの立食パーティー料金は1人当たり最低1万1000円。証言通りの食事を提供し、主催者「安倍晋三後援会」が会費との差額を補填すれば、公選法が禁じる有権者への寄付となる。ニューオータニ側が料金を割り引いたなら、その分は献金扱い。政党やその支部、政治資金団体以外への企業献金を禁じる政治資金規正法に抵触する。どんなに安倍首相が強がっても、「桜」疑惑は詰んだも同然である。

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