特捜部のガサ入れは自信の表れ 秋元氏逮捕秒読み最終攻防

秋元司衆院議員の逮捕秒読みか 外為法違反事件で東京地検特捜部が事務所を家宅捜索

記事まとめ

  • 東京地検特捜部が、自民党の秋元司衆院議員の衆院議員会館内の事務所など家宅捜索した
  • 秋元氏には、中国企業が不正に現金を国内に持ち込んだ外為法違反の疑いが浮上
  • 元特捜検事で弁護士の若狭勝氏は「特捜部は将来の展望に相当、自信がある」と指摘

特捜部のガサ入れは自信の表れ 秋元氏逮捕秒読み最終攻防

特捜部のガサ入れは自信の表れ 秋元氏逮捕秒読み最終攻防

地元事務所の家宅捜索(C)日刊ゲンダイ

ついに国会議員本人の事務所に特捜部がガサ入れ――。カジノを含む統合型リゾート(IR)事業進出を計画していた中国企業が不正に現金を国内に持ち込んだ疑いのある外為法違反事件に絡み、東京地検特捜部は19日、自民党の秋元司衆院議員(48=東京15区)の東京・江東区の地元事務所や永田町の衆院議員会館内の事務所を家宅捜索した。秋元氏の元秘書らの自宅の捜索から10日あまり、捜査は急ピッチで進展している。いよいよ現職国会議員の逮捕は秒読みか。

 ◇  ◇  ◇

 秋元氏はIR誘致推進派で、2017年8月から18年10月まで内閣府副大臣としてIRを担当、観光施策を所管する国交省の副大臣も兼務していた。

 中国企業はオンラインカジノなどの事業を展開。17年7月に東京都内に日本法人を設立し、その直後から秋元氏に接触。同年8月に同社が主催した沖縄県那覇市でのIRシンポジウムでは、同社CEOと一緒に、秋元氏も登壇していた。

 19日の毎日新聞は、同社社員が18年4月ごろ、IR誘致に協力を求める陳情のため、秋元氏が執務する副国交相室を訪れていたと報じた。

 既に特捜部は元秘書らに加え、秋元氏からも任意で事情聴取した。誘致に意欲を見せていた北海道留寿都村の幹部からも任意で事情を聴き、道や村からIR関連資料の提出を受けている。

 捜査の進展の速さに、「特捜部は将来の展望に相当、自信があるのだろう」と言うのは元特捜検事で弁護士の若狭勝氏。

「本人から事情聴取をしたのにもかかわらず、議員会館に家宅捜索に入ったのがポイントです。現役の国会議員の事務所がある永田町は、国民に与える印象が強烈。立件できなければ批判を呼びますから、本人から話を聞き、事件化が難しいと思ったら、議員会館には入らない。関係者からかなり詳しい供述が取れているのではないか。年明けの通常国会開会前の立件もあり得ます」

司法取引と“予告”捜査の噂

 特捜部は日産・ゴーン事件で外国人執行役員などと「司法取引」を行った。「今度の相手の中国企業とも司法取引が行われているのではないか」(永田町関係者)とも囁かれている。

 特捜部の自信のほどがうかがえるこんな話もある。

「通常、捜査はこっそり着手されるものなのに、今回は永田町界隈で『臨時国会が12月9日に閉会したら秋元事件が動く』という噂が、1カ月近く前から出回っていた」(前出の永田町関係者)

 もっとも秋元氏はきのうツイッターで、〈大変ご心配おかけしてすいません。ただ、私は、不正なことには、全く関与しておりません〉とコメント。ガンとして関与を否定している。

 秋元氏を知る関係者はこう話す。

「国会議員秘書として金庫番も務め、陳情の扱い方には慣れている。国の保育事業で捕まる詐欺師とも懇意で、ある意味、百戦錬磨。特捜部は鉄壁を崩せるか」

 外為法違反は入り口で、その先には贈収賄事件への発展もあるとされる。いよいよか。

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