絶大賞賛の一方で…不支持率50%超は歴代でトランプだけ

ドナルド・トランプ氏、支援者が称賛の一方で不支持率50%超は歴代の米大統領で1人だけ

記事まとめ

  • ドナルド・トランプ大統領が政治集会で演説をしたが、会場は開演1時間半前には満席に
  • これだけ支援者を集められる民主党候補はおらず「オバマの時より経済がいい」と称賛も
  • しかし過去3年の不支持率は平均50%を超え、歴代大統領で50%超はトランプ氏だけだそう

絶大賞賛の一方で…不支持率50%超は歴代でトランプだけ

絶大賞賛の一方で…不支持率50%超は歴代でトランプだけ

トランプ支持者は熱狂的(C)ロイター

【米大統領選2020 勝者の行方を現地ルポ】#4

 ニューハンプシャー州予備選前日(10日)、ドナルド・トランプ大統領はホワイトハウスから州都マンチェスターにエアフォースワンで乗り込んできた。政治集会で演説をするためだ。チケットはなく、来場順に着席できるとあって、1万1000人収容の複合施設は開演1時間半前には満席になった。施設の外にもトランプ支持者があふれた。

 民主党候補でいま、これだけの支援者を集められる人はいない。集会にきたトランプ支援者に話を聞くと、「オバマの時より経済がいい」「個人も法人も減税された」と米国の大将を称賛する声が聞かれた。

 確かに、好況時に再選を逃した大統領はほとんどいない。特に市民の財布に影響する住宅価格、個人所得、ガソリン価格が安定している時に再選される傾向が強い。株価指数も伸びているばかりか、失業率も3・6%で低率のままだ。こうした好況下では、有権者は現状維持を望むことが多いとされる。

 しかし弾劾裁判にかけられた史上3人目の大統領である。弾劾だけでなく、過去3年におよぶ横暴な言動の数々に「大統領としてふさわしい人物ではない」と考える人は多い。首都ワシントンにあるジョージタウン大学大学院政策管理センターのララ・ブラウン所長がトランプ氏の弱点を解説する。

「好況であれば現職大統領は再選されると考えがちですが、トランプ氏は普通の現職ではありません。再選年の支持率はフォード大統領(再選失敗)以来の低率で、就任3年目の実質的な支持率はやはり再選に失敗したカーター大統領とほぼ同じです。しかも過去3年の不支持率は平均で50%を超えています。歴代の大統領で50%を超えているのはトランプ氏だけなのです」

 共和党内からの支持は高いが、無党派と民主党員からは冷ややかな目で見られているのが現実だ。経済は波に乗るが、41%といわれる無党派の有権者がトランプ氏をどう判断するかが、11月3日の本選挙のカギとなる。

 またサンダース氏かブダジェッジ氏が今後、民主党候補として地歩を固め、トランプ氏を打ち負かせるだけの勢いと広範な支持を獲得できれば、「新大統領誕生」という見出しが躍る可能性もでてくるだろう。=おわり

(堀田佳男/ジャーナリスト)

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