中国人が呆れる「米国はもはや世界一の先進国ではない」

中国人が呆れる「米国はもはや世界一の先進国ではない」

コーネル大学教授の警鐘が拡散された(SNSから)

【新型コロナパニック たくましい中国人】#5

 米国では3月に入って新型コロナウイルスの患者数が爆発的に増え始めた。今、感染者数、検査キット、マスクをめぐって大混乱だ。

 先週3日、米CDC(疾病対策センター)は「CDCの数字はもはや全国の数字を反映しなくなった」とし、「今後、感染者数は発表しない」と宣言した。CDCの数字は武漢や日本などからの帰国者の判定結果が除外されているうえ、各州が独自に検査と報告を行っているためだ。在米市民は「実際は、公表されている数字よりもはるかに多いはず」と疑っている。まるで感染拡大早期の武漢そのものだ。

 ペンス副大統領は4日の記者会見で、「米国でコロナリスクは依然低い。米国人はマスクを買う必要がない」と、引き続き強気の姿勢を表した。同日時点の米国内感染者数は153人、死亡者は9人だった。明らかに事態は深刻化しているが、ホワイトハウスは楽観的だ。そんな中で、コーネル大学医学部のマット・マッカーシー医師が「ある国では1日1万件も検査ができるのに、ニューヨーク州は32回の検査しかやっていない。これは国の醜聞だ」と、テレビで警鐘を鳴らした。中国は武漢市だけでも1日の検査は2万件を超える。

 物資不足も当初の中国と酷似する。ワシントン州は新型コロナウイルスの流行地だが、同州の首長は検査キットの数が少ないことを理由に、「軽症の場合は検査の必要はない」とした。米国はWHOが開発した検査キットを使用せず、CDCが独自に開発を進めていた。しかし、検査キットに問題があったことから使用中止となり、検査が滞ってしまった。

 もっとも、ドタバタ続きの米国も、先週末の連邦議会で検査キット100万個の全国供給を決定。マスクに至っては依然「着用は推薦しない」と言うが、米国にはそもそもマスクの在庫がない。

 フロリダ州在住の中国人は米中の差について「米国は株価下落を気にするあまり対応が遅れたが、中国は経済を切り捨てウイルス防衛を優先した」と語っている。米中の覇権争いが激しくなる中、世界の中国人の間では今、「米国は、誰もが思うような世界一の先進国ではない」というメッセージが飛び交っている。 =つづく

(姫田小夏/ジャーナリスト)

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