岩屋氏と遠山両氏にIR接待疑惑 米カジノ業者の招待でボクシング観戦か

岩屋氏と遠山両氏にIR接待疑惑 米カジノ業者の招待でボクシング観戦か

(上・左から)自民党の岩屋毅前防衛相と公明党の遠山清彦財務副大臣。”世紀の一戦”(下)のメイウェザー(左)対パッキャオ戦、興行収入は600億円とも(C)日刊ゲンダイ

「雨後のたけのこ」のように醜聞が出てくる。カジノ業者からのVIP待遇問題を週刊新潮にすっぱ抜かれた萩生田文科相だけでなく、カジノ業者の間では2人の与党議員の接待疑惑がささやかれている。自民党の岩屋毅前防衛相と公明党の遠山清彦財務副大臣だ。ナント、ボクシングの“世紀の一戦”にカジノ業者から招待され、観戦していたというのだ。

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 岩屋前防衛相と遠山財務副大臣をめぐる疑惑は、2015年5月にさかのぼる。当時は折しも、自民、維新、次世代(当時)の3党がIR推進法案を国会に再提出した直後のタイミング。事情を知る米国のカジノ関係者がこう明かす。

「米国のゲーミングビジネス界は日本へのIR進出を目指し、日本政界へさまざまな工作を行ってきました。特に積極的に働きかけた対象がIR議連の中心メンバーだったようです。その一例として、IRを運営する米MGMグループが、岩屋氏と遠山氏を5月2日にラスべガスで行われたボクシングマッチに招待したといわれているのです」

 その試合は、世界中のボクシングファンが待ちに待った「世紀の一戦」。世界5階級制覇のフロイド・メイウェザー(米国)と世界6階級制覇のマニー・パッキャオ(フィリピン)の世界ウエルター級王座統一戦だったという。英国のチケット取扱業者のサイトでは、リングサイド席に約700万円の値が付けられたほど。一般チケットは18万〜90万円だったにもかかわらず、発売開始から1分で完売。めったにないビッグマッチだった。

「岩屋氏と遠山氏は現地のVIPルームで観戦したのではないか。飲食費や宿泊費、交通費もMGMが負担したとささやかれています」(前出の関係者)

■試合当日の動静についてはヒタ隠し

 試合当日までの2人の足取りを追うと、岩屋氏は5月1日にワシントンで行われた米戦略国際問題研究所(CSIS)の会合に出席。遠山氏は4月29日から日米韓の国会議員の交流会議に出席するためワシントンを訪問している。帰国後は、岩屋氏がIR議連副幹事長としてIR推進法案の審議開始に向けて奔走。遠山氏は17年7月から公明党IRプロジェクトチーム座長に就任し、党内反対派の懐柔に注力した。

 不思議なのは、岩屋氏も遠山氏も公式サイトやSNSに活動報告をほぼ毎日載せているのに、試合当日の動静には全く触れていないことだ。「世紀の一戦」を現地で観戦したなら、写真ぐらいアップしていてもおかしくない。むしろ、載せられない事情があったのではないか――。両事務所に招待観戦について問い合わせると次のように回答した。

「(試合は)パブリックビューイングで観戦致しました」(岩屋事務所)

「宿泊施設内のパブリックビューイングで観戦し、VIPルームで観戦した事実はございません」(遠山事務所)

 観戦した事実は認めた一方、現地での宿泊費や交通費などの負担については、「ラスベガスへの費用はすべて自費です」(岩屋事務所)、「遠山が負担しており、ご指摘の供応・接待はございません」(遠山事務所)――と否定した。

 カジノ誘致をめぐって、逮捕者まで出ている安倍政権である。疑惑の目を向けられて当然だ。

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