赤木さんの妻「怒りに震える」…安倍首相“不誠実答弁”繰り返す罪深さ

赤木さんの妻「怒りに震える」…安倍首相“不誠実答弁”繰り返す罪深さ

自殺した近畿財務職員の赤城俊夫さんの妻が発表したコメント(23日参院予算委員会での安倍首相と麻生財務相) /(C)日刊ゲンダイ

「すごく残念で、悲しく、また怒りに震えています。夫の遺志が完全にないがしろにされていることが許せません」

 森友学園をめぐる公文書改ざんを苦に自殺した近畿財務局職員の赤木俊夫さんの妻が23日、2度にわたりコメントを発表した。

 安倍首相と麻生財務相は、改ざんの経緯についての再調査をかたくなに拒んでいる。2人の不誠実な国会答弁を聞いて、赤木さんの妻は「怒りに震えている」という。

「安倍首相は、2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました。麻生大臣は墓参に来てほしいと伝えたのに国会で私の言葉をねじ曲げました。この2人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います」

 このコメントや、赤木さんの手記を読んでどう思うのか。参院予算委で再三ただされた安倍首相は、「(自分の答弁が)きっかけとは手記に書いてない」と声を荒らげ、なお追及する野党議員を「妄想たくましい」などと揶揄。着席中は麻生大臣とニヤニヤ笑いながら話し合う場面もあった。良心の呵責もないのか。

 昭恵夫人が名誉校長を務めていた学園にタダ同然で国有地が売却された問題について、安倍首相が「私や妻が関係していれば総理も議員も辞める」とタンカを切ったのが2017年2月17日だった。改ざんは、その直後から始まった。

 同年2月22日、菅官房長官が官邸に佐川理財局長(当時・以下同)、中村総務課長、太田大臣官房総括審議官を呼び、森友問題について“説明”を受けた。これは18年3月30日の衆院財務金融委で明らかになった事実だ。この日を境に、佐川局長の答弁は強気になる。

 24日の予算委で、佐川局長は初めて「交渉記録はない」と発言。「すべて廃棄した」「パソコン上にも残っていない」と言い張るようになった。佐川局長に差し入れられた「もっと強気で行け!」という“首相メモ”も話題になった。そして26日から、赤木さんは抵抗むなしく改ざんを担わされたのだ。

「安倍首相の説明に納得できる人がいるでしょうか。首相の答弁が発端になったのは明らかです。佐川氏が勝手に忖度して改ざんを指示したのか、官邸から言われたのか。中立的な第三者委員会で再調査するしかありません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学) 

 赤木さんの妻も第三者委員会による再調査を強く求めている。

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