緊急事態宣言“延長除外”を要望した岡山県知事の真意と計算

緊急事態宣言“延長除外”を要望した岡山県知事の真意と計算

緊急事態宣言延長から”除外”を要望した岡山県の伊原木隆太知事=1日(C)共同通信社

「今の岡山の状況だと延長から外していただくのが適当」――同県の伊原木隆太知事(53)が先月30日、「緊急事態宣言」の延長についてこう発言し、話題となっている。

 何しろ、全国知事会の飯泉嘉門会長(徳島県知事)は前日の29日、「一部の地域での解除は、新たな人の動きを生じさせる恐れがある」と全都道府県を対象とした延長を政府に求める方針を決定したばかりだった。

 岡山県は、兵庫県と広島県の間に位置し、デパートや飲食店の営業が再開したら県外からどっと人が押し寄せる可能性がある。岡山県の感染者は、同30日現在23人と抑えられている。伊原木知事が延長“除外”を望む真意は何なのか。県公聴広報課の担当者がこう言う。

「分かりにくいという問い合わせはいただいています。岡山の経済をこれ以上、停滞させるわけにはいきません。ただ、あまり経済活動を活発にすると感染爆発が新たに発生するので、そのバランスが非常に難しい」

 担当者の説明も、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎたいのか、経済活動を再開させたいのか、どうにも分かりにくい。

■地元百貨店の創業者一族

 コロナ騒動以降、伊原木知事は、物議を醸す発言を連発している。

 同24日に、来県者への県境での検温を発表した際、「来たことを後悔するようになればいい」と発言し、知事や職員に対して「危害を加える」といった脅迫電話が相次ぎ、実施が見送られている。

 また同28日には、西日本高速道路と本州四国連絡高速道路に、県内のインターチェンジを一時閉鎖するよう要請したが、両社から「物流を支える観点から実施は難しい」と拒否された。

 伊原木知事は、いったいどういう人物なのか。

「岡山県初の民間出身知事で、東大工学部卒のエリート。地元百貨店『天満屋』の創業一族です。経済活動の再開を訴えているのは、このまま自粛が続いたら家業の天満屋の業績が悪化してしまうという心配もあるのでしょう」(県政関係者)

 県外者には来てほしくない、でも県内の経済活動は元に戻したい――二兎を追いたいようだが、はたしてうまくいくのか。

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