女性ファン急増の吉村府知事 大阪モデル失敗なら失望ブーメランも

女性ファン急増の吉村府知事 大阪モデル失敗なら失望ブーメランも

吉村洋文大阪府知事(C)日刊ゲンダイ

新型コロナウイルス感染症対策において、注目度がアップした大阪府の吉村洋文知事(44)。ワイドショーが陣頭指揮を執る姿を連日放送するなど、テレビはまるでタレント扱い。自らも大阪府の方針を発信すべく、数多くの番組に出演している。目立つ割に、吉村知事の悪い噂などは聞こえてこないのだが……。

 つい先日も、元大阪府知事の橋下徹氏(50)が「吉村さんはあんな男前だし、奥さんもむちゃくちゃきれいな人。職業言ってもいいとは思いますが…。元CA(キャビンアテンダント)さんでね。まあ、美男美女カップルですごいですよ。出来過ぎカップルですよ」とテレビ番組でベタ褒め。ホリエモンこと堀江貴文氏(47)も「おおむね、吉村知事の対応は…全然いいと思います」とコメントした。

 府民からの受けもいい。最近は学習支援策として子どもたちに図書カードを配布したり、府内の医療従事者を支援するため創設した基金から医療従事者に一律20万円の支給を決定するなど、矢継ぎ早に対策を打ち出しているためだ。また、休業要請や自粛などを段階的に解除する独自の基準を「大阪モデル」と題し、国を牽引するような施策も発表した。

 そして自身の考えに反すると思ったことには誰かれ構わず意見する。ラサール石井氏(64)が、大阪府が営業するパチンコ店を公表した時に〈『皆さん、パチンコ屋が軒並み閉まって大変でしょう。今ならここが開いてますよお』と宣伝した結果になるの、わからんかったんかな。〉とツイートした際は、〈大阪に700店舗近くパチンコ店があり、休業要請後に120店舗の開店状況と府民の苦情と専門家の意見。そこから詰めてきた結果の現在公表3店舗。ここだけ捉えて『分からんかったの?』とはお気楽な立場だよ。影響力ある立場なら『今だけはやめときましょう』位言えないのかね。〉と応戦した。舌鋒鋭く「敵」を攻撃することで人気が高める手法は、維新の先輩・橋下氏ともかぶる。

■先輩・橋下氏とかぶる舌戦

 最近も、緊急事態宣言の出口戦略について西村康稔経済再生相(57)と戦った。吉村知事が「本来、国で示してほしかった」と述べたところ、西村経済再生相がツイッターで〈休業の要請・解除は知事の裁量。解除する基準は当然ご自身の説明責任〉、〈都道府県の裁量・権限の拡大を主張しながら、自身の休業要請の解除の基準を国が示してくれというのは矛盾。仕組みを勘違いしているのではないか〉と反論。すると吉村知事はすぐに、〈休業要請の解除基準を国に示して欲しいという思いも意図もありません〉と釈明しつつ、〈宣言(基本的対処方針含む)が全ての土台なので、延長するなら出口戦略も示して頂きたかった〉と改めて指摘した。さらに〈今後は発信を気をつけます。ご迷惑おかけしました〉と付け加えた。間違っていることは素直に謝る姿にも好印象を受けた女性たちは多かったようだ。勇ましい姿と、柔和な面を併せ持つ吉村知事の虜になる女性はますます増えるかしれない。

 しかし、忘れてはならないのが、今後の「大阪モデル」の行方だ。段階的解除に舵を切り、感染者が再び増加すれば、その人気が高かった分、それこそブーメランのように失望も大きくなる。そっぽを向かれ、針のむしろにされるのも一瞬だ。国政では結果を残せず、知事になってからも橋下徹氏の後ろ盾感が払拭されずにいた吉村知事。独り立ちできるか、今が正念場かもしれない。

(ジャーナリスト・中西美穂)

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