コロナ対策に1兆円大盤振る舞い それでも隠せない小池都知事の強欲

コロナ対策に1兆円大盤振る舞い それでも隠せない小池都知事の強欲

小池都知事は都庁内の慎重論を押し切った(C)日刊ゲンダイ

都知事選の告示まで残り1カ月。小池都政が19日、総額5832億円の追加補正予算案を発表。4月に成立した総額3574億円の補正予算を含め、今年度に入って総額1兆400億円あまりを新型コロナ対策に投じる。

 4月の補正予算では、休業要請に応じた事業者に月50万〜100万円を支給する「感染拡大防止協力金」に960億円を計上。さらに、今回の追加補正で今月7日以降分の930億円を計上し、総額は1890億円に上る。

 資金繰りに苦しむ中小企業への実質的な無利子融資枠も拡充。「抗原検査」の自己負担分の補填費用として5億円、ひとり親世帯への食料支援策に14億円、学生や求職者への支援に3億円と、異例の“大盤振る舞い”だ。

■都の「貯金」をほとんど食い潰した

 ドケチな安倍政権と比べれば、都の独自支援策は確かにありがたい。ただ、その結果、都の「貯金」に当たる「財政調整基金」の95%近くを取り崩す異常事態に陥ってしまった。

「特に協力金は、都が休業要請を継続する限り、際限なく支払う必要がある。調整基金がカラになることを危惧する幹部は多かったが、知事が異例の政治決断を下したのです」(都庁記者)

 都民のための“大英断”かもしれないが、出血覚悟のバラマキには小池知事の「強欲さ」がにじみ出てしまう。

 都知事選を巡り、自民は既に独自候補の擁立を断念。野党も有力候補が見当たらない。ほぼ再選は確実なのに、自ら出演したCMに血税9億円をつぎ込んだのに続き、破格の1兆円バラマキの“選挙対策”で小池知事が得たいのは、都民からの「圧倒的支持」。アンチを黙らせるため、2012年の過去最多、猪瀬元知事の約434万票を抜き去りたいのかも知れない。

「都議会自民も『撃ち方やめ』の状態ですから、都議会は“小池与党”が大多数。多少むちゃな予算案でも通せる状況になっています。巨額のコロナ対策が『小池知事の努力で実った』と世間に受け止められれば、国政復帰も視野に入れている小池氏にとっては大きな実績になる。政治家として今後、うまく立ち回ることを見据えた上での巨額対策なのでしょう」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)

 全ては自分ファースト。欲望を満たしたがる小池知事の再選をあっさり許していいのか。

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