ソウル市長はセクハラ醜聞で「犬のクソ畑」より「自死」を選んだ

ソウル市長はセクハラ醜聞で「犬のクソ畑」より「自死」を選んだ

自殺した朴元淳ソウル市長(C)共同通信社

【嫌も反も親も気になる最新韓国のリアル】#3

 朴元淳ソウル市長が自殺し、韓国社会に衝撃を与えている。

 もともとは、韓国初のセクハラ事件を有罪に持ち込んで有名になった人権派弁護士だ。フェミニストと称され、女性の支持者も多い。次期大統領候補の呼び声も高かった。

 にもかかわらず、自身のセクハラ行為を元秘書から告発されると、わずか1日でこの世を去った。市長の支持層の女性たちはさぞ悲しんでいるかと思いきや、「いい年したオジサンたちが仕事しながらムラムラしていたのかと思うと情けないし、腹が立つ!」と憤っていた。この女性は与党支持層である前にガチのフェミニスト。「能力のある女性を性的対象として見ていたことに怒りを感じる」と言う。

 大統領選への影響も必至だ。文政権の性的スキャンダルはこれが3人目。性欲旺盛な権力者たちに支持者もウンザリしている。

 2018年3月にはポスト文大統領といわれていた安熙正忠清南道知事が女性秘書への性的暴行で辞任。懲役3年6月の実刑判決を受け、今も服役している。今年4月には文大統領の側近である呉巨敦釜山市長が女性職員へのセクハラで辞任。釜山市長の座は今も空席のままだ。そこへきて今度は次期大統領候補のソウル市長がセクハラ疑惑で自殺。支持者たちの堪忍袋の緒が切れるのも無理はない。

「首都ソウルと、第2の都市の釜山の市長席がともにセクハラ問題で空席なので再選挙となります。税金の無駄遣いもいいところ。国の恥ですよ」

 韓国人女性はそう嘆く。しかもソウル市は市長の葬儀について「ソウル特別市葬」として5日間執り行うと発表。税金を使っての葬儀には、国民請願サイトで43万人を超える人たちが「反対」している。

 いずれにしてもソウル市長の自殺によってセクハラ疑惑の捜査は終結する。市長を支持していた女性は「被害者の女性に対する申し訳なさや罪悪感というよりは、自身のプライドを守るために自殺したのでは」と推測する。

 韓国には「犬のクソ畑に転がっても、この世がずっといい」ということわざがあるそうだが、ソウル市長は犬のクソ畑に転がるより死を選んだ。よほど真相を闇の中に葬りたかったのだろうか。(つづく)

(児玉愛子/韓国ウオッチャー)

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