イライラ吉村府知事が会見で逆ギレ 感染者&重症者増加で「大阪都構想」にも暗雲

イライラ吉村府知事が会見で逆ギレ 感染者&重症者増加で「大阪都構想」にも暗雲

イソジンよりもPCR検査(大阪の吉村洋文府知事)/(C)日刊ゲンダイ

とうとう新型コロナウイルスの1日当たりの感染者数が東京都を上回った大阪府。感染者と重症者が増加するにつれ、吉村洋文大阪府知事がイラ立ちを募らせている。

 4日、吉村知事は「うがい薬でコロナに打ち勝てるのではないか」とブチ上げ、日本中を混乱に招いたが、19日の会見で改めてその後の成果を問われると、「感染拡大を防ぐひとつの武器になると、今でも思っています」と持論を繰り返し、「他に取り得る策があるんですか? 何もしないことがコロナにおいてリスクなんだ、と思っています」と逆ギレした。

 大阪府の重症者数は全国で最多。20日時点で63人と、東京の36人を上回り、陽性率も高い。府の直近7日間の陽性率は7・4%だが、大阪市は12%にハネ上がる。東京都は5・4%だ。

 大阪府感染症対策課の担当者がこう言う。

「繁華街のミナミに設置した臨時検査場での7月下旬の陽性率は20%弱でした。8月に入って多少下がりましたが、それでもまだ高いですね。5月に『大阪モデル』でモニタリング指標を定めた際には、7%を警戒の基準にしていました。感染の拡大とともに陽性率も上がっています」

■検査数少なく重症者増加

 陽性率が高いということは感染が蔓延しているだけでなく、検査件数が足りない可能性がある。検査数が増えれば、本来、陽性率は低くなるからだ。実際、大阪は検査体制の整備も思うように進んでいないという。検査を受けられない「検査難民」があふれているのだ。

「検査まで5日ぐらいかかったという話も聞きますが、実際は2、3日といったところです。陽性者の多い地域の保健所となると、即日や翌日に検査ができるのはマレです。今後は高齢者や基礎疾患のある方を重点的に検査していく予定です」(感染症対策課担当者)

 検査まで数日間かかれば、その間、軽症者もどんどん重症化してしまう。

 吉村知事は「大阪モデル」など独自の施策を次々と打ち出し、所属する「日本維新の会」の政党支持率を押し上げた。しかし、今では感染拡大に歯止めをかけられず「うがい薬騒動」まで起こし、府民や医療関係者から猛烈な批判を浴びている始末だ。

「吉村知事は11月に大阪都構想の住民投票を実施したいが、感染が拡大している今の状態では『そんなことをやっている場合か』と批判されかねません。感染者が増え続け、うがい薬騒動で人気が低下したものだから、報道陣に八つ当たりしたのでしょう」(府政関係者)

 内心は相当焦っているのだろう。

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