菅氏「党員投票すべき」発言がブーメラン…世襲制限でも腰砕けの過去

菅氏「党員投票すべき」発言がブーメラン…世襲制限でも腰砕けの過去

過去にも自らの発言を翻している(31日、首相官邸に入る菅官房長官)/(C)共同通信社

これで首相が務まるのか。2日、自民党総裁選に出馬表明する菅官房長官。党内からは「政策の継続性」を求める声が上がっているが、菅長官に継続性は期待できそうにない。過去の発言が“ブーメラン”となり、SNSで話題になっている。

■過去の「党員投票すべき」発言がブーメラン

 菅長官は、民主党政権時の2011年8月、菅直人首相の退陣後、議員だけで代表選が実施されることについて〈候補者は民主党議員の顔色をうかがい、多数派工作に終始〉〈自民党が総裁を選ぶ際には、全国で遊説を行いって(原文ママ)国民に広く考えを示し、政策論争を深めてきました〉とブログで猛批判していた。

 現在、自民党内では若手議員を中心に党員投票を求める声が噴出しているが、執行部はあくまで党員投票を省略した両院議員総会で実施する方針だ。民主党を批判した11年当時から考えが変わっていないなら、菅長官は自ら「党員投票すべし」と訴えるべきではないか。しかし、31日の会見で見解を問われ「コメントは控える」と逃げた。

 さすがにSNSでは〈早くもブーメラン直撃〉との声が続出。実は、過去にも菅長官は自らの発言を翻している。自民党が下野した09年総選挙前の5月、菅長官は選対副委員長として「世襲制限」の必要性を訴えた。3親等以内の親族の引退直後に同じ選挙区から出馬する候補を公認しないという内容だ。

「当時、勢いがあった民主党が『世襲制限』を選挙公約に入れていた。自民党の支持率低迷に危機感を持った菅さんは民主党に対抗するため、『世襲制限』を声高に訴えたのです。自らが叩き上げということも影響したとみられています」(永田町関係者)

■最終的には「世襲議員」をヨイショ

 要するに民主党の公約をパクったわけだ。ところが世襲制限を適用すると、09年初出馬で、父に小泉純一郎氏を持つ進次郎氏が公認を得られないことになる。これに、進次郎氏の支援者や党内の世襲議員から異論が続出した。すると、菅長官はトーンダウン。神奈川県連会長でもあった菅長官は同年6月になって、県連幹部との協議の末「次の次の衆院選から適用」とまさかの腰砕けに終わったのだった。

 当時の「変節」の言い訳がしたかったのか、菅長官は12年11月29日付の朝日新聞のインタビューで、世襲制限の必要性を訴えつつも、〈世襲は禁止ではなく制限〉と発言。世襲の安倍首相や麻生副総理を〈物おじしない〉と評価し、〈小泉純一郎元首相の次男である進次郎さんは、誰もが将来を期待している〉と持ち上げてみせたのだから情けない。「手堅い」との評判もある菅長官だが、今後もブレブレ必至だ。

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