コロナ新方針をバッサリ 仁坂知事「全員入院」の和歌山モデルを貫く理由…県担当に聞いた

コロナ新方針をバッサリ 仁坂知事「全員入院」の和歌山モデルを貫く理由…県担当に聞いた

「これまで通りやる」(和歌山県の仁坂吉伸知事)/(C)日刊ゲンダイ

和歌山県の仁坂吉伸知事がまたまた国の方針を突っぱねた。政府のコロナ対策本部は先月28日、「対策パッケージ」を発表。「入院は重症者を優先」のため、無症状、軽症者は宿泊・自宅療養を徹底させる方針を盛り込んだ。

■全国一律「無症状、軽症者は宿泊・自宅療養」をバッサリ

 パッケージについて、仁坂知事は1日の会見で、「無症状でも初期に悪化する可能性があるため危険だ。和歌山ではこれまで通り、全員入院してもらう」とキッパリ。全国一律の対応を求めることについても、「(医療が逼迫している地域に合わせて)他の県も入院できないようにするのはとんでもない」とバッサリだ。

 全国一律の国の基準といえば、PCR検査の対象の混乱が思い出される。厚労省が「37・5度以上の発熱が4日以上」と示したため、保健所や国民が検査に慎重になり、早期発見・治療を妨げた。仁坂知事はこの検査基準に従わず、徹底検査を実施し、国内初の院内クラスターを短期間で封じ込めている。

 今回の無症状・軽症者の方針への異論に、厚労省は「仁坂知事のコメントにどうこう言う段階ではありません。方向性を決めるのはこれから。関係者の声を真摯に受け止めて適切に対応していきます。方針は政令なので政府の命令になりますが、強制力については、政令の書き方によりけりです」(コロナ対策本部戦略班)と答えた。

■「はじめに治療」が重症化を防ぐ

 強制力が緩い書き方でも国の方針に従う自治体がほとんどだ。なぜ、和歌山は国に逆らってでも、全員入院を貫くのか――。県に聞いた。

「県では、当初より陽性者は全員入院です。重症化・死亡につなげないために無症状や軽症でも、まず速やかに入院してもらい、早い段階でしっかりと医療ケアをすることが大事だからです。現在は病床に余裕がありますが、仮に感染者が増え、逼迫した場合、まずは退院を早めることから対応します。とにかく、初期の医療ケアは万全にしたい」(健康推進課)

 ここにも「和歌山モデル」あり。国や他の自治体はどう受け止めるのか。

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