菅新政権は“短命”必至…5派連合に担がれ身動き取れず内部亀裂も

【総裁選】圧勝ムードの菅陣営で内紛勃発 細田派-麻生派-竹下派が二階派に声かけず

記事まとめ

  • 総裁選で細田派、麻生派、竹下派、二階派、石原派の5派閥は、菅義偉氏を担いでいる
  • 圧勝ムードの菅陣営は早くも内紛が勃発、「どこまで亀裂が広がるか分からない」の声も
  • 細田派-麻生派-竹下派は、二階派に声もかけず3派閥だけで記者会見を開くなどケンカ腰

菅新政権は“短命”必至…5派連合に担がれ身動き取れず内部亀裂も

菅新政権は“短命”必至…5派連合に担がれ身動き取れず内部亀裂も

実は勝負師タイプ(菅官房長官)/(C)日刊ゲンダイ

自民党の総裁選は、告示前から“勝負あった”の情勢だ。だからか、圧勝ムードの菅陣営は早くも内紛が勃発している。陣営内からは「投票日の9月14日まであと10日、どこまで亀裂が広がるか分からない」の声さえ上がる始末だ。

 菅義偉官房長官を担いでいるのは、細田派(98人)、麻生派(54人)、竹下派(54人)、二階派(47人)、石原派(11人)の5派閥。計264人と、国会議員票394の過半数を軽く上回っている。

 ところが、人数が多いためか、早くも主導権争いが表面化。細田派―麻生派―竹下派の3派連合は、二階派に声もかけず、3派閥だけで記者会見を開くなど、ケンカ腰だ。

「対立の構図も、原因も極めて単純です。組閣後の大臣ポストをめぐって主導権争いしている。スガ擁立に真っ先に動いたのは、“永田町の怪人”と称される二階さんです。菅さんと二階さんは、2人とも叩き上げの党人派として通じ合っている。菅さんは、二階さんに外堀を埋められて出馬したという声もあるほどです。このままでは組閣後の人事を二階さんに牛耳られてしまうと恐れた麻生―細田―竹下の3派閥がタッグを組み、数の力を見せつけた構図です。単独では二階さんに勝てないが、3派閥が束になれば対抗できる。でも、二階派ファーストの二階さんは一歩も引かないでしょう」(自民党関係者)

一発逆転の早期解散か

 5派閥の上に乗っかっている菅長官は、内部亀裂に頭を抱えているという。二階派と一蓮托生のため、二階氏の幹事長留任はもちろん、二階派を組閣後の人事で優遇せざるを得ない。

 かといって、3派連合にも、納得する大臣ポストを渡さないと、不満の声が上がり、政権はスタート直後からガタガタになりかねない。

「無派閥の菅さんは、派閥の後ろ盾がない。5派連合に担がれて一見、盤石にみえますが、実際の政権基盤はかなりもろい。しかも“安倍1強”の反動もあって、菅政権では、自民党議員は言いたいことを口にする可能性があります。この8年間、言いたいことも言えず、我慢していましたからね。もともと、来年秋までの暫定政権だとみられていますが、菅さんは最後まで“菅カラー”を出せず、あと1年間、浮遊するだけの短命政権に終わる可能性があります」(政界関係者)

 そこで、政権基盤を固めるため、一気に解散・総選挙に打って出るのではないかと取り沙汰されている。政権発足直後なら、ご祝儀もあって、通常、内閣支持率も高い。政治ジャーナリストの山田恵資氏が言う。

「慎重な性格だと見られていますが、いざとなったら菅長官は勝負に打って出る勝負師タイプです。勝つ見込みがないのに、派閥を飛びだして総裁選で梶山静六を担いだこともあります。5派閥の上に乗っているだけでは、首相になってもやれることは限られる。5派閥の対立が強まれば、政権運営も難しくなります。その前に、早期の解散・総選挙に打って出る可能性は十分あると思う。選挙で勝利すれば、政権基盤は一気に強まりますからね」

 政策も理念も度外視の総裁選になっている。

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