石破茂氏は「地方票」でも大敗の恐れ…予想外の支持率に真っ青

【自民党総裁選】石破茂元幹事長、地方票に期待も世論調査の結果に石破陣営は真っ青か

記事まとめ

  • 自民党総裁選で、菅義偉官房長官は、国会議員票394票のうち264票を固めている
  • 波乱があるとすれば都道府県票で、石破茂元幹事長は地方票に期待しているという
  • 朝日新聞の調査によると「ポスト安倍」にふさわしい人物は、菅氏38%で石破氏25%

石破茂氏は「地方票」でも大敗の恐れ…予想外の支持率に真っ青

石破茂氏は「地方票」でも大敗の恐れ…予想外の支持率に真っ青

石破茂元幹事長は真っ青(C)日刊ゲンダイ

始まる前から“スガ圧勝”で勝敗が決しつつある自民党総裁選。5派閥に担がれた菅義偉官房長官は、国会議員票394票のうち264票を固めている。この先、波乱があるとすれば都道府県票だ。とくに、国民人気を自負する石破茂元幹事長は地方票に期待しているという。ところが、このままでは地方票まで“スガ圧勝”になりかねない状況だ。

 ◇  ◇  ◇

 今回の総裁選は、国会議員票394票と都道府県連代表票141票の合計535票で争われる。

 全都道府県には、それぞれ3票ずつ割り当てられている。3票を誰に投じるか、秋田県を除く46都道府県が、党員らによる予備選を実施する予定だ。自民党本部も予備選の実施を促している。結果的に多くの自民党員が一票を行使できることになった。国会議員票で劣る石破氏が菅氏に迫るためには、この地方票で大きく上回るしかない。

「石破陣営は、地方票では最低でもトップ、できれば141票の半数を獲得したいと考えているはずです。地方票で1位になれば、たとえ総数で敗れても『党員の支持は自分にある』と訴えられますからね。来年秋の総裁選にもつながります。実際、2012年の総裁選では、地方票は<安倍87票・石破165票>とダブルスコアの差をつけ、安倍1強に挑んだ2018年の総裁選でも<安倍224票・石破181票>と大善戦しています」(自民党関係者)

 ところが、世論調査の結果に石破陣営は真っ青になっているとみられる。

 朝日新聞が2、3日に実施した調査によると、「ポスト安倍」にふさわしい人物は、@菅38%A石破25%B岸田5%だった。自民党支持層に限ると菅49%、石破23%、岸田6%。無党派層でも菅31%、石破22%、岸田4%だった。

 これでは、石破陣営が頼みとする地方票でも大敗する恐れがある。しかも、地方票を獲得するための物量作戦では歯が立たない。

「毎回、総裁選では、国会議員の秘書が選対事務所に集まり、党員名簿を片手に片っ端から電話で支持をお願いするのがパターンです。陣営の各派閥に分担が割り当てられる。菅陣営には5派閥264人の国会議員がいます。秘書を動員すれば、あっと言う間に全国の党員に働きかけられるでしょう。対する石破陣営は、20人の推薦人を集めるのにも苦労する小規模所帯です。国会議員が不在の空白県もある。人海戦術では太刀打ちできません」(政界関係者)

 菅陣営は、二度と石破氏が「党員の声を聴くべきだ」などとエラソーな口を利けないように地方票でも圧勝するつもりだという。しかし、地方票までスガ圧勝となったら、政権発足後、どこまで暴走するか分かったものではない。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

「6月の調査では、<石破31%、菅3%>という支持率でした。なのに、菅長官が支持率を10倍以上もアップさせ、石破元幹事長を逆転したのは、安倍1強の8年間で、“勝ち馬に乗りたい”という国民意識が強まった結果かも知れませんね。過去、自民党には振り子の論理が働いていましたが、自民党員には、そういう意識もないのでしょう。もし地方票でも大敗したら、もう石破さんには自民党に居場所がない。離党して新天地を見つけた方がいいと思う」

 勝たせ過ぎると、新たな独裁を生むことになる。

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