枝野氏か泉氏か…新党合流で“ネット投票”意外な結果を読み解く

枝野氏か泉氏か…新党合流で“ネット投票”意外な結果を読み解く

合流新党代表選に出馬を表明した立憲民主党の枝野幸男代表と(左)国民民主党の泉健太政調会長(C)共同通信社

マスコミは14日に投開票がおこなわれるアリバイづくり的な自民党総裁選でほぼ一色。一方で野党側も立憲民主党と国民民主党が合流することになり、3日時点で149人の議員が宣誓書を提出して参加を表明。代表と新党の名前を決める選挙が10日に実施される。代表には枝野幸男・立憲民主党代表と泉健太・国民民主党政調会長が立候補している。しかしこの選挙には国会議員しか投票権がない。

 そこで「立憲パートナーズ&国民サポーター」がネット投票できる試みが9月5日に投稿メディアのnoteに公開され、次第に拡散されて続々と投票がなされている。<野党代表選「ネット投票」あなたも投票できる!>というサイトだ。

 日刊ゲンダイ記者が初めて投票結果を見たのは9月6日午前10時頃。この時点では枝野氏69票対泉氏90票とやや泉氏がリードしていた。泉氏リードに意外な気もしたが、7日15時の「開票速報」では枝野氏844票、泉5990票と、大きく差が開いていた。国民民主党関係者に聞くと「ネット見たときに、ボロ負けすると思っていました」とやや嬉しそうだった。

 ただし、この投票結果から「泉新代表誕生」「泉支持が世論」だとは軽々しく言えない。このネット投票には次のような前提があるからだ。

・実際のパートナーズやサポーターでなくても投票できる。
・IPアドレスの管理システムで、各自、1票しか投票できない。
・一度投票すると変更できない。

 そう考えると次のようなことが考えられる。

 (1)両党関係者でなくとも投票できる。

 そのため、枝野氏に否定的な人、両党の支持者ではない一般の人びとも投票できる。

 (2)IPアドレスは端末数だけ持てる

 スマホとパソコンの2台両方で投票すれば、2票入れることも可能。

 (3)デジタルリテラシーの低い層はこの投票に参加していない。

 デジタルデバイスの扱いに不慣れな人や非所有者は参加していない。そのため、この投票結果はリアルな両者の支持層と比例した結果になっていないと考えられる。

 ただ言えることは、これだけ大きな差が開いていても枝野票がたいして増えないことだ。日刊ゲンダイが取材した昨年の参議院選挙でも、自民、公明ら与党陣営はSNSなども大いに活用し選挙戦を行っていた。野党側のデジタル選挙対策への課題ではないか。

(取材・文=平井康嗣/日刊ゲンダイ)

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