アベノマスクやはり“バカ高”…黒塗り忘れで「1枚143円」バレた

アベノマスクやはり“バカ高”…黒塗り忘れで「1枚143円」バレた

遅い、小さい…しかもバカ高かった(C)日刊ゲンダイ

総額260億円もの巨額の税金が投じられたアベノマスク。ベールに包まれていた1枚当たりの単価の一端が判明した。

 神戸学院大の上脇博之教授は28日、国に対し、アベノマスクの発注枚数と単価の情報開示を求めて、大阪地裁に提訴した。上脇氏の情報開示請求に対して、厚労省と文科省は「業者の調達ノウハウを害する恐れがある」などとして、枚数と単価を黒塗りにして回答していた。ところが、文科省が開示した「変更理由書」と題した文書にはこんな記載があった。

<厚労省に設置されているマスクチームから、業者との交渉により、単価が1枚143円(税込み)になる連絡があり、4月17日に業者から見積書の提出があった>

 厚労省のネゴにより、値下げが実現したのか、価格を変更するとの連絡文書だ。予定数量と契約単価は黒塗りされているが、文中に記載された単価は、黒塗りされずに開示されたのだ。文中なのでうっかり見落としていたようだ。

 問題は1枚143円という価格レベルだ。業者の見積書の提出日は4月17日。当時は、マスク逼迫のピークは過ぎ、店頭でディスカウントが始まりつつあった頃だ。文科省は1枚100〜200円で募集しているので、143円なら“頑張っている”ようにも見える。しかし、ドラッグストア業界の関係者が言う。

「100〜200円の募集なら143円の価格提示は妥当でしょう。しかし、143円は原価的に見てかなり高い。もともと募集価格が高く設定されている印象です。アベノマスクのようなシンプルな布マスクなら、業者の仕入れ価格が100円を超えることはないでしょう。しかも、アベノマスクは生産コストが安い海外で大量生産をしています。輸送費を含めても数十円で仕入れられるはず。1枚143円で売れれば、かなりの利幅だったと思われます」

 結果的に国民の血税が余計に使われたわけだ。一部、単価がバレたのだから、全面公開できるはずだ。

関連記事(外部サイト)