秘書がSPと勘違い 野上農相は失言せずも「面白くない男」【菅“スカスカ内閣”大臣を裸にする】

秘書がSPと勘違い 野上農相は失言せずも「面白くない男」【菅“スカスカ内閣”大臣を裸にする】

とにかく口が堅い野上浩太郎農相(C)共同通信社

【菅“スカスカ内閣”大臣を裸にする】#8

 野上浩太郎農相(富山・参院3回)

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 全国的な知名度はほぼゼロ、実績も皆無に近いが、なぜか党内では「自民党参院のホープ」扱いされている。今回、参院枠として初入閣。当選3回の“入閣待機組”のひとりだった。

 最大派閥の細田派所属。2016年から3年間、官房副長官を務め、安倍首相の外遊には、ほぼ毎回、同行していた。とにかく口が堅く、安倍首相と菅官房長官から信用されていたという。

「農相に抜擢されたのは、派閥の推しがあったことと、余計なことを口にしない性格が菅首相に買われたのでしょう。ただ、農政通のイメージとは程遠く、なぜ農相なのか説明がつかない。就任会見でも、農業に関わったエピソードを聞かれるなど、農政を分かっているのか疑うような質問が飛んでいました」(農水省関係者)

■政治家一家の出身

 慶大卒後、三井不動産に入社。富山県議を経て2001年の参院選で初当選。07年の参院選で落選している。自民党の牙城・富山県で自民党候補が敗れたのは39年ぶり。異常なことだった。父は元衆院議員、祖父は元富山県会議長。

■インターハイでは「点取り屋」

 身長181センチ。富山高時代はバスケ部。2年連続でインターハイに出場している。キャプテンも務めた「点取り屋」だった。

■安倍首相の外遊に同行するも…

 口が堅く、失言のない対応が評価されているが、地元でも、永田町でも「面白くない男」「つまらない男」「対応が官僚のようだ」と思われている。議員秘書たちが、安倍首相の外遊にいつも同行していたガタイのいい野上をSPだと勘違いしていたというエピソードも。

「口が堅く、自民参院のホープとされていますが、語るモノがないと、政治家として大成しない。07年の参院選で落選した一因もそこにあるのではないか。今回、入閣したが、実績を残せなかったら、その他大勢で終わってしまいますよ」(自民党関係者)

 大臣就任直後「週刊朝日」に、「政治とカネ」の問題を報じられた。11年と13年、延べ58人の自民党富山県議が、野上に一律3万円を政治献金していたという。総額174万円だ。それも肩書を「会社役員」と偽っていた。寄付した自民党議員は、「断ると『自民党から出ていけ』などと言われ、なかば強制だった」と週刊朝日の取材に答えている。

「週刊朝日」の記事が事実かどうか日刊ゲンダイが問い合わせると、「ご指摘の週刊誌記事に回答した内容が引用されておりますのでご覧下さい」とファクスで回答があった。再度、電話で「否定ということですか」と確認したが、明確な答えはなかった。

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