中曽根元首相の内閣・自民党合同葬も「安倍案件」なのか?

中曽根元首相の内閣・自民党合同葬も「安倍案件」なのか?

中曽根元首相(左)の合同葬儀に参列する2人(渡辺恒雄氏と安倍前首相)/(C)日刊ゲンダイ

国民の反対を無視して、17日に行われる予定の中曽根元首相の内閣・自民党合同葬。着々と準備が進んでいる。すでに、今年度の一般会計予備費から1億円近い税金が支出されることが閣議決定された。

 このコロナ禍で大勢の人を集め、過去最高の予算を支出することには疑問の声が上がっているが、自民党内では「安倍さんの意向だから仕方ない」といわれている。

「実は、安倍前首相が敬愛する岸信介元首相の内閣・自民党合同葬が行われたのは中曽根政権時代でした。当時、昭和天皇のご体調が思わしくなかったこともあり、税金を投入した合同葬には国民の批判があったのですが、中曽根さんが押し切り、会場に自衛隊の儀仗隊を配して盛大に執り行った。そのことに安倍家は恩義を感じているはずで、本来なら安倍政権の間に中曽根大勲位の合同葬を行うはずだったが、コロナで延期になった。必ず盛大に行うよう、菅首相に申し送りしているのでしょう」(自民党ベテラン議員)

■「桜を見る会」と同じ構図か

 1987年9月17日に日本武道館で行われた岸の合同葬は、その年の11月に首相を退任した中曽根にとって、“最後の大仕事”だった。合同葬の直後、9月22日には昭和天皇が開腹手術を受け、国民に衝撃が広がったものだ。

 政府は2日、中曽根の合同葬に際し自衛隊が行う儀礼などについて閣議了承。9月28日の「合同葬儀実行委員会及び同幹事会合同会議」では、参列者の範囲や数の案も示された。友人代表として、渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆が追悼の辞を述べるという。

 資料によれば、参列者は三権の長や葬儀委員、元自民党総裁らの「葬儀関係者139人」、「御遺族及び御遺族関係者と元・前国会議員810人」「自民党関係者130人」「外国人参列者200人」「地方公共団体6人」など約1400人となっている。

 参列者の“密”を避けるため、東京・高輪のグランドプリンスホテル新高輪で主会場となる「国際館パミール」に加え、別の部屋も用意するというが、高齢者の参列も多いだろうから心配だ。誰が招待されるのか。参列者の細かい内訳や名簿は公表されるのだろうか。

「今週、約1400人に招待状を発送しましたが、そのうち何人が実際に参列されるか分かりません。名簿の公開に関しては、今後、参列者が確定してから検討します。情報公開請求があれば、個人情報の取り扱いなどに留意しながら法律に従って対応することになると思います」(内閣府合同葬準備室)

 これでまた名簿が黒塗りや廃棄なら、安倍政権下の「桜を見る会」と同じ構図だ。巨額の税金を投入する以上、透明性の担保が求められる。


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