コロナ感染トランプ氏は“健在”強調も…ホワイトハウスはクラスター化で大混乱

コロナ感染トランプ氏は“健在”強調も…ホワイトハウスはクラスター化で大混乱

入院中も仕事?(C)ロイター

「アメリカを再び偉大にするため、現場に戻らなければいけない」

 新型コロナウイルスに感染し、入院療養中のトランプ米大統領。入院翌日の3日夜、自身のツイッターに4分間の動画を投稿し、「体調はかなり改善した」と、健在ぶりをアピールした。しかし、トランプ氏の病状を巡り、足元は大混乱に陥っている。

 トランプ氏が米ワシントン近郊のウォルター・リード米軍医療センターに入院した同日朝、医師団のショーン・コンリー医師はトランプ氏の病状について「非常に良好」と説明。発熱もなく、酸素吸入も受けていないことから、「警戒しながらも楽観している」と語った。

 ところが、この会見の直後、トランプ氏の側近であるメドウズ大統領首席補佐官が「今後48時間が非常に重要」と記者団に暴露。「完全回復の途上にいるわけではない」とも漏らしたため、医師団の説明と食い違う事態を招いてしまったのだ。

選対本部長も感染で選挙戦に焦り

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、トランプ氏はメドウズ氏の発言に激怒したという。国民に広がる不安を打ち消すためか、同日夜に自身のツイッターに投稿したのが、健在ぶりをアピールしたビデオメッセージである。

 情報錯綜に加え、ホワイトハウスではトランプ氏の側近や職員、議員を含め10人以上の感染が判明。政権中枢がクラスター化し、混乱に拍車をかけている。

「米政権の手綱を握ってきたトランプ大統領が感染してしまい、補佐官やスタッフとうまくコミュニケーションが取れていないのでしょう。トランプ大統領は『よくなっている』と強気な姿勢を崩していませんが、自身の感染、入院によって、ホワイトハウスの指揮系統の混乱ぶりを露呈してしまいました。トランプ陣営の選対本部長も感染してしまったので、選挙戦終盤を思うように戦えない焦りもあるのではないか」(国際ジャーナリストの堀田佳男氏)

 米ニュースサイト「インテリジェンサー」はホワイトハウス高官のコメントとして、「(職員やスタッフの)9割が集団感染についてニュースで知った」「集団感染が明らかになってから、どうするべきか、何が起きているのかを説明するメールすら送られてきていない」などと報じている。

 政府高官ですら、この扱い。トランプ氏の完全回復まで、ドタバタ劇は続きそうだ。

トランプ大統領にステロイド薬投与

 やっぱり深刻な状態なのではないか。トランプ米大統領に新型コロナウイルスの重症患者に処方されるステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」が投与されていたことが分かった。大統領専属医療チームが4日、明らかにした。コンリー医師によると、トランプ氏は2日に高熱を出し、血中酸素濃度が低下したため、酸素吸入を受けた。医療センターに移ったものの、3日に再び酸素濃度が低下。これまでに治療薬「レムデシビル」が2回投与されたほか、デキサメタゾンが処方されたという。

 一方、トランプ氏は4日、入院先の医療センターを車に乗って出発。集まった支持者らにマスク姿で後部座席から手を振って健在ぶりをアピール。その後、すぐに医療センターに戻った。

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