二階幹事長まるで「半沢直樹」箕部を地で行く 替え出馬検討の林元文科相に敵意むき出し

二階幹事長まるで「半沢直樹」箕部を地で行く 替え出馬検討の林元文科相に敵意むき出し

二階俊博自民党幹事長(右)と林芳正元文科相(C)日刊ゲンダイ

「まるでTBSドラマ『半沢直樹』の箕部幹事長そのものじゃないか」――。自民党内でこんな声がささやかれ始めている。

 きっかけは二階俊博幹事長が4日、19人もの二階派議員を引き連れて山口県宇部市で開かれた会合に乗り込んだことだ。

 会合は「自民党山口県第3選挙区支部総決起大会」で、同派会長代行の河村建夫元官房長官が主催。伊吹文明元衆院議長、武田良太総務相ら派閥幹部が並ぶ中、あいさつした二階氏は、しかめっ面の表情のままこう声を張り上げたのだ。

「売られたケンカだ。政治行動の全てをなげうって、その挑戦を受けて立つ。選挙の戦いもいとわない」

「交代交代で何回でも山口に伺う」

 名指しこそ避けたものの、二階氏が「ケンカを売られた」と激怒した相手は同党の林芳正元文科相。林氏は9月の自民党総裁後、参院から衆院へのくら替え出馬が一部で報じられ、記者団にも「10年くらい前から地元で期待があった。期待に応えて精進したい」と前向きな意向を示していた。

 林氏がくら替え出馬を検討しているのは「衆院山口3区」。このため、二階氏は「俺の側近の地盤に殴り込みをかけやがって」と怒り心頭に発したわけだ。二階氏は「完膚なきまでに叩き潰す」と話しているといい、二階派の林幹雄幹事長代理も会合で「(くら替え出馬は)自民党に弓を引くことになる」として、林氏の「除名処分」までチラつかせたというから恐ろしい。

 菅首相を抱き込み、次期衆院選に向けて党選対幹部に自派閥議員を送り込んで「カネ」と「公認権」を握った二階氏は、まさに「リアル箕部幹事長」と言っていい存在だろう。

 次期衆院選では他にも、北海道7区や群馬1区、新潟2区、静岡5区、高知2区などで候補者が「二階派vs.他派閥」となる見込みだが、果たしてドラマのように二階氏に反旗を翻す議員や候補は出てくるのか。ドラマとは少しストーリーが異なるが、「半寿俊博に倍返しだ!」なんて展開になればドラマ以上に面白い。

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