菅首相肝いり政策なのに…平井デジタル相はリテラシーのない世襲3世

菅首相肝いり政策なのに…平井デジタル相はリテラシーのない世襲3世

「ワニが好き。ワニじゃなかったら見ていなかった」(平井卓也デジタル相)/(C)日刊ゲンダイ

【菅“スカスカ内閣”大臣を裸にする】#9

 平井卓也デジタル相(香川・衆院7回)

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 菅政権の目玉政策「デジタル庁」。各省庁を一元化する“司令塔機能”を持たせる新しい役所の立ち上げを担当し、スポットライトを浴びている。先月30日に発足したデジタル改革関連法案準備室の室長にも指名された。過去のIT関連案件では、自民党で中心的な役割を担ってきた。「デジタルならば平井」というわけだ。

●四国のメディア王

 平井氏の実家は、香川県に本社を構える四国新聞社だ。母が社主、弟がCEOを務めている。自身は上智大英語学科を卒業後、電通に入社。6年ほどで退社し、29歳の若さで四国新聞社系列の西日本放送の社長に就任した。2000年に政界へ転身し、初当選。祖父の太郎は元郵政大臣、父の卓志は元労働大臣という3世議員だ。

「週刊文春」が四国新聞社の“手厚い応援”を報じている。18年に平井氏がIT担当相として初入閣すると、四国新聞は“大臣就任特集”と銘打って地元企業116社から協賛金約441万円を集めたという。地元企業は「断るのも角が立つし……」と本音を漏らすも、地元の大メディアには逆らえないようだ。

「菅首相には、ITの実務的な能力よりも、業界団体を取りまとめられる“立場”を買われているんでしょう。何といってもメディア一族ですから」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

●有権者を買収疑惑

 17年4月、地元・高松で「平井たくや後援会女性の集い」を開催。しかし、政治資金収支報告書の収支が合っていない。開催にかかった支出約134万円に対し、会費収入は27万円。参加者に選挙区の有権者が含まれ、会費で賄えなかった107万円の差額を後援会が支出していれば、有権者への「寄付」にあたり、公職選挙法に抵触する恐れがある。

 事務所に問い合わせたが、回答はなかった。

 過去にはデジタル相として疑問符が付く行動を起こしている。

 13年、党首討論がライブ配信された際、社民党の福島瑞穂党首に対し「黙れ、ばばあ!」と匿名で投稿したのだ。

 さらに今年5月、内閣委員会の審議中に、タブレットで5分間、ワニの動画を見ていた。検察庁法改正案について野党が厳しく追及している時も、ワニを優先したようだ。先月22日に出演したテレビ番組では、「ワニが好き。ワニじゃなかったら見ていなかった」と発言。反省の色はうかがえない。

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