トランプの“奇行”はデキサメタゾンの副作用? 米世論調査の下馬評は「再選なし」

【新型コロナウイルス】ドナルド・トランプ米大統領が退院 “奇行”は薬の副作用か

記事まとめ

  • コロナに感染したドナルド・トランプ米大統領が、医療センターから3日ぶりに退院した
  • サプライズで車に乗って登場したトランプ氏の行動に、医師らから批判の声が上がる
  • トランプ氏の“奇行”について、服用したステロイド薬の副作用ではないかと指摘する声

トランプの“奇行”はデキサメタゾンの副作用? 米世論調査の下馬評は「再選なし」

トランプの“奇行”はデキサメタゾンの副作用? 米世論調査の下馬評は「再選なし」

トランプ米大統領の「政治ショー」か、薬の副作用か?(C)ロイター

米国の医療従事者がカンカンになっている。怒りの矛先は、新型コロナに感染し、入院療養中だった医療センターから3日ぶりに退院したトランプ米大統領に対してだ。

 トランプは5日、「ちょっとしたサプライズ」と称し、センター周辺に集まった支持者の前へSUVの後部座席に乗って登場。この行動について、米国内の医師らは「狂気の沙汰」などと、批判しているのだ。

 ウォルター・リード医療センターのジェームズ・フィリップ医学博士は自身のツイッターに、〈全く必要ない大統領の外出のせいで、車内にいた全員が14日間の隔離を余儀なくされる〉と投稿。〈トランプの命令によって、彼らの命が政治ショーのために危険にさらされた〉などと、怒りをあらわにした。

■「執務に戻れる状態ではない」

 医師が激怒する“異常行動”のナゾについて、健在ぶりのアピールという意味合いの他に、米ニューズウィーク日本版(5日付)が気になる記事を書いている。トランプの服用したステロイド薬「デキサメタゾン」を投与された経験のあるスタンフォード大のミシェル・ダウバー教授が「(トランプは)執務に戻れる状態ではない」と警告しているというのだ。

 ダウバー教授は自身のツイッターで〈私がデキサメタゾンを処方されていた時には猫の面倒さえ見られなかった〉〈トランプの職務復帰が許されるべきではない〉――と主張。一般的に、デキサメタゾンの副作用として「『精神変調』、すなわち、周りから見て非常識な言動をする恐れがあることは、医師の間ではよく知られたこと」(ある医師)だという。

 トランプの「奇行」が政治ショーであれ、薬の副作用であれ、米国民が冷めた目で眺めているのは間違いない。ロイターの全米世論調査によると、回答者の65%が「トランプがコロナをもっと深刻に受け止めていたら、恐らく感染しなかった」との見方を示したという。必ずしも健在ぶりのアピールが、人気上昇に結びついているわけではないのだ。

 国際ジャーナリストの堀田佳男氏がこう言う。

「米世論は2つの反応に分かれていると思います。トランプ大統領が自己管理できないことへの失望と、『仕方がない』という同情です。ただ、世論調査分析サイトなどを比較すると、ほとんど『再選はない』との結果です。有権者の9割はすでに投票態度を決めていると考えられるので、今回のコロナ騒動は大勢に影響しないでしょう」

 ただでさえ「奇行」の目立つトランプ。薬の副作用があるなら、余計に心配だ。

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