自民・世耕弘成氏が「原理研究会」に所属していた? 青学大教授と提訴合戦に

自民・世耕弘成氏が「原理研究会」に所属していた? 青学大教授と提訴合戦に

ネットの書き込みにこれまで反論してこないで、なぜ中野教授だけを?(世耕弘成参議院議員)/(C)日刊ゲンダイ

「原理研究会」といえば、霊感商法で知られる統一教会の関連団体。大学などで若者を一本釣りして会員を増やす手法が、かつて社会問題化したこともある。

 その原理研究会と自民党の世耕弘成参議院議員の関係をめぐって裁判ザタになっている。それも、最初に世耕氏が本訴したのに対して被告が反訴する火花バチバチの攻防戦だ。

■お互い150万円を要求

 コトの発端は2018年2月、青山学院大の中野昌宏教授(社会思想史)がツイッターに、<世耕弘成は原理研究会(統一教会)出身だそうですね。日本会議とシームレスにつながる>と書き込んだこと。さらに<世耕が原理なの、けっこうみんな知らないのな>ともツイートした。

 これに対して世耕氏は昨年8月、「原理研や統一教会に対して、反社会的な団体であるとの印象を抱く者が少なくない」などの理由で、中野教授に名誉毀損の損害賠償など150万円と投稿記事の削除、謝罪文などを求めて東京地裁に提訴した。

 実は、世耕氏が原理研究会に所属していたというネットの書き込みは10年以上前からあった。世耕氏はこれまで反論してこなかったが、なぜか中野教授を訴えたことになる。

 一方、中野教授は今年9月24日、この裁判を「スラップ訴訟」であるとして、世耕氏に慰謝料など150万円を求めて反訴。スラップとは平手でピシャリと叩くこと。訴訟で恫喝したという意味だ。中野教授は25日に会見を開き、「(世耕氏の提訴は)批判者を黙らせるなど、公共の言論空間の萎縮を目的とした人権侵害だ」と主張した。

「中野氏は本裁判で自分のツイートは『世耕=原理研究会』というネット上のウワサに言及しただけと反論した。反訴にあたっては、ネットへの投稿は世耕さんが国会議員として適格かどうかという公共の利害に関する内容だと主張しています」(司法記者)

 国会議員が過去にどんな組織に属していたかを論じるのは国民の権利というわけだ。

 世耕氏の事務所に詳細を問い合わせたところ、「世耕議員は原理研究会に在籍しておらず、関連活動に参加した事実もありません。その他のご質問については、訴訟係属中の事案につき、回答を差し控えます」との返答だった。

 中野教授の代理人弁護士である海渡雄一氏はこう言う。

「世耕氏は日本会議のメンバーであり、『生活保護受給者にはフルスペックの人権はない』とする原理研関係者と同じ考え方です。また、28万人ものフォロワーを擁するツイッターを持ちながら、これまで原理研に所属したというネット情報に反論していません。ツイッター上で質問した人にも回答していないのです。その一方で、スラップ訴訟で中野氏を脅してきたことになります」

 このドロ沼裁判、どう決着するのか。

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