菅首相は学術会議を抱き込み高笑いか…15分会談“和解ムード”の拍子抜け

菅義偉首相、学術会議の梶田隆章会長と会談 「野党のハシゴを外すことになる」指摘も

記事まとめ

  • 菅義偉首相は16日、学術会議の梶田隆章会長と会談、和解ムードが漂っている
  • 梶田会長は6人を任命しなかった理由の開示と速やかな任命を求める要望書を提出
  • 対立から協調へ、拍子抜けの展開に「野党のハシゴを外すことにもなる」との指摘も

菅首相は学術会議を抱き込み高笑いか…15分会談“和解ムード”の拍子抜け

菅首相は学術会議を抱き込み高笑いか…15分会談“和解ムード”の拍子抜け

ノーベル賞学者に寝技はムリなのか?(C)共同通信社

日本学術会議の任命拒否問題に新たな動きだ。新会員候補6人の任命をかたくなに拒む菅首相は16日、学術会議の梶田隆章会長と会談。火花をバチバチ散らしたのかと思いきや、双方ともに口にしたのは「未来志向」というポジティブワード。菅はもう学術会議を抱き込んだのか。何やら和解ムードすら漂い始めている。

 ◇  ◇  ◇

 約15分間の会談は梶田会長からの申し入れで実現。

 梶田会長は6人を任命しなかった理由の開示と速やかな任命を求める要望書を提出したものの、「踏み込んだお願いはしていない」ため、「お答えはなかった」という。「未来志向で社会や国に対し、どう貢献していくかを話しました」と記者団に語り、学者肌の梶田会長の迫力不足は否めなかった。およそ2時間後、菅首相も、官邸詰め記者に会談について説明。「梶田会長からは、未来志向で今後の学術会議のあり方を政府とともに考えていきたいといった話があった。政府としても、そうしたいと思っている」などと一方的にまくし立てた。

 所管する井上科技相が梶田会長と意思疎通を図ることで合意したという。

 対立から協調へ――。拍子抜けの展開になった。

「どうやら官邸は戦闘的とは程遠い梶田会長なら、くみしやすいと判断したようです。学術会議の中には『政府とガチンコで喧嘩するのは得策じゃない』『民営化は避けたい』という空気もあります。この際、当事者である官邸と学術会議が歩み寄っているムードを演出するつもりのようです。批判を強めている野党のハシゴを外すことにもなります」(官邸事情通)

 菅官邸は、26日に召集される臨時国会も乗り切れると計算しているという。

「野党は任命拒否問題で菅政権をガンガン攻め、見せ場をつくろうと腕まくりしていますが、すっかり肩透かしでしょう。6人排除に関与した官僚トップの杉田和博官房副長官の国会出席を求めているものの、自民党はノラリクラリ。ただ官邸は、状況次第では最終盤での杉田副長官の出席もありと考えているようです。杉田副長官の答弁で幕引きにする作戦です」(与党関係者)

 アリバイ作りであの手この手。菅首相は早くも高笑いか。

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