職務怠慢の林検事総長に罷免求める声 市民グループが申し立て

職務怠慢の林検事総長に罷免求める声 市民グループが申し立て

林真琴検事総長(C)共同通信社

検察組織にとって今年は「受難」の年に当たるようだ。定年延長問題で国会が紛糾する最中、新聞記者との賭け麻雀が発覚し、次期検事総長と言われた前東京高検検事長の黒川弘務氏が辞任に追い込まれたのは記憶に新しい。その後、検事総長に就いた林真琴氏は、全国の検察トップらが集まる検察長官会同で「検察の使命を再確認することが大切だ」と訓示していたが、今、その林検事総長自身の罷免を求める動きが広がっている。

 市民グループが29日までに「検察官適格審査会」(検適)に対し、林検事総長の罷免を求める申立書を提出したのだ。

 法務省所管の検適は検察庁法の規定で1948年に設置され、検察官が職務執行に適しているか審査する組織だ。国会議員や最高裁判事、日弁連会長、学識経験者らで構成し、全検察官を対象にした「定時審査」のほか、法相の請求や市民の申し立てを受けて「随時審査」している。

 市民グループの申立書によると、林検事総長の罷免を求める理由はざっと次の通りだ。

「桜を見る会」の疑惑をめぐり、全国の法学者や弁護士などが安倍前首相に対する公選法違反や政治資金規正法違反の疑いがあるとして告発状を検察に提出しているにもかかわらず放置していること。現在、東京地裁で公判中の衆院議員河井克行、参院議員案里の両被告をめぐる公選法違反事件で、検察が自民党本部などを家宅捜索しないこと。さらに「週刊新潮」(9月24日号)が報じた、林検事総長の就任祝宴で、検事総長秘書官がセクハラ事件を起こしたにもかかわらず、内々で処理して隠していた――という問題だ。

 市民グループの審査申立人で、福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏がこう言う。

「このまま検察が動かないのであれば、もはや法務検察の職務放棄と言える。検察の最高責任者である林検事総長の適格性を疑わざるを得ない」

 市民グループによると、この動きの賛同者は25日時点で127人。さて、どこまで広がるか。

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