米大統領選の開票始まる…異様な緊迫と厳戒態勢でこれから何が起きるのか?

米大統領選の開票始まる…異様な緊迫と厳戒態勢でこれから何が起きるのか?

米投票率 過去100年で最高か

米大統領選の開票始まる…異様な緊迫と厳戒態勢でこれから何が起きるのか?

インディアナ州は勝利(トランプ米大統領)/(C)ロイター

コロナ禍で異例ずくめの選挙戦となった米大統領選は、3日の投票日もいつもとは違う緊迫した空気に包まれた。首都ワシントンのホワイトハウスはフェンスで囲まれ、ニューヨークのトランプタワーは反トランプ左派の襲撃に備え警備を強化。ノースカロライナ州では武装男(36)が投票所に侵入し、逮捕された。トランプの帽子をかぶり、銃を見せるように携行していた。

「米国第一主義」の共和党・トランプ大統領(74)がさらなる4年の任期を勝ち取るのか。民主党・バイデン前副大統領(77)が事前の世論調査通り逃げ切るのか。開票作業は3日夜(日本時間4日午前)、順次始まった。中西部インディアナ州はトランプが順当に勝利した。

 既に郵便投票を含めた期日前投票は1億人を超え、米メディアは最終的な投票率が過去100年で最も高くなるという見通しを伝えている。

 選挙は、州ごとに割り振られた選挙人の過半数(270人以上)を獲得すれば勝利。政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の直前情勢によると、バイデンは216人、トランプは125人の獲得にめどをつけ、「互角」の197人を争っている。

投票妨害電話1000万件

 焦点となるのは4年前の大統領選でトランプが僅差で制した激戦州の行方。中でも東部ペンシルベニア(選挙人20人)、中西部ミシガン(同16人)、ウィスコンシン(同10人)のラストベルト3州の動向が鍵を握る。

 選挙人数の多い南部フロリダ(同29人)やノースカロライナ(同15人)、西部アリゾナ(同11人)などでも接戦が展開されている。

 選挙戦では武装右翼が州知事を誘拐しようとする動きまであった。不穏な空気は投票日も続き、米メディアによると「安全のため自宅にとどまれ」と呼び掛ける自動音声の電話が、多数の有権者にかけられていることが分かった。ワシントン・ポスト紙(電子版)は、こうした電話はここ数日で全国で推計1000万件に上ったと伝えた。投票妨害が目的の可能性もあるとみられ、連邦捜査局(FBI)などが調べている。

 大接戦の中でトランプが早々と「勝利宣言」したり、逆に、開票作業が早いとみられるフロリダ州でトランプ敗北が濃厚となれば、親トランプvs反トランプの対立が高まり、大混乱に発展する恐れがある。

 トランプは朝からテレビ番組に電話出演したり、選挙対策本部を訪れ、「敗北宣言をする予定はない」と意気込んだ。



ダウ平均はバイデン勝利予想で一時700ドル高

 マーケットの判断はバイデン勝利――。米大統領選の投票日を迎えた3日のニューヨーク株式相場は大幅続伸し、ダウ平均は前日終値比554.98ドル高の2万7480.30ドルで終了。上げ幅は一時700ドルを超えた。

 市場では、最終盤の世論調査で、民主党候補のバイデン前副大統領がリードしているのに加え、同日実施される上下両院選挙で民主党が多数を占めれば、大型経済対策を打ち出して株価が上昇するとの期待が広がり、幅広い業種に買いが入った。

 米市場に先立つ、欧州市場でも、同様の見方から株価が大幅に上昇したほか、米長期金利にも上昇圧力がかかり、10年物国債の利回りは一時、6月以来の高さになった。

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