安倍政権以降に急増…国会答弁「答えは差し控える」の常習化

安倍政権以降に急増…国会答弁「答えは差し控える」の常習化

都合の悪いことは答えない(菅首相)/(C)日刊ゲンダイ

「お答えは差し控えさせていただきます」

 菅首相はじめ閣僚がこの言葉を繰り返している。そんな中、国会での“差し控える”発言の回数をまとめたデータが話題だ。

 作成したのは、立命館大の桜井啓太准教授(社会福祉学)。国会会議録検索システムを使い、1970年から昨年10月8日の発言について調査した。

「答えを控え」「答えについては差し控え」などの回答を拒否するあらゆるパターンを集計した結果、昨年は360回、一昨年は525回、18年は過去最高となる580回に上ることが判明。70年の7回と比べると、昨年は50倍、18年は80倍だ。

 さらに、第2次安倍政権を機に急増していることが分かった。12年は94回だったが、同年末に第2次安倍政権が始まると、13年は155回、14年は275回と増えていった。

 安倍前首相といえば、桜問題の追及から逃げ続けた張本人。昨年の年頭会見では、ジャパンライフの元会長が首相推薦枠だったかという質問に対し「個人に関する情報であるため、回答を差し控えている」とかわした。

 しかし、衆参両院で議決された政治倫理の基本方針「政治倫理綱領」にはこうある。

「われわれは、政治倫理に反する事実があるとの疑惑をもたれた場合にはみずから真摯な態度をもって疑惑を解明し、その責任を明らかにするよう努めなければならない」

 安倍前首相も菅首相も閣僚も、国会を軽視していると言わざるを得ない。

 今回の集計に、菅首相の首相就任後の答弁は含まれていない。しかし、桜井准教授は朝日新聞の取材に「菅首相は(就任後初の国会)初日からこの言葉を使い、すでにポイントゲッターの気配がある」と話している。

 検索システムで調べると、確かに「答えは差し控えます」のオンパレードだった。

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