錯乱のトランプ大統領は残り任期「何でもあり」…核攻撃命令まで懸念される米国の異常

米民主党、トランプ大統領に対する弾劾訴追決議案を採決へ 核攻撃命令を懸念も

記事まとめ

  • 米民主党はトランプ大統領に対する弾劾訴追決議案(起訴状に相当)を下院に提出した
  • 民主党のペロシ下院議長は、トランプ氏が連邦議会議事堂乱入を扇動したと主張
  • 解任するようペンス副大統領に要求すると表明、「核攻撃命令」などの事態を懸念とも

錯乱のトランプ大統領は残り任期「何でもあり」…核攻撃命令まで懸念される米国の異常

錯乱のトランプ大統領は残り任期「何でもあり」…核攻撃命令まで懸念される米国の異常

米大統領の権限は絶大だけに…(トランプ米大統領)/(C)ロイター

米連邦議会で起きたトランプ大統領の支持者らによる乱入事件を受け、米民主党は11日、支持者による連邦議会議事堂乱入を扇動したとして、トランプ大統領に対する弾劾訴追決議案(起訴状に相当)を下院に提出した。13日にも採決する。

 民主党のペロシ下院議長は、トランプが支持者を扇動したとして、憲法修正25条の適用によって解任するようペンス副大統領に要求すると表明。民主党が過半数を占める下院での決議案可決は確実で、ペンスに24時間以内の対応を求めるとしている。履行されなければ提出済みの弾劾訴追手続きに入る。

 トランプの任期は残り9日。バイデン次期大統領が就任する今月20日には、トランプはホワイトハウスを追い出されるのに、それでも民主党は手を緩めない。

 驚いたのは、ペロシが「トランプによる核攻撃命令」などの事態を懸念し、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長と協議していたことだ。民主党議員に宛てた書簡で<錯乱した大統領に直面する状況はかつてないほど危険な段階にあり、我々は国や民主主義に対する偏向した攻撃から国民を守るためにあらゆる措置を講じなければならない>としていた。

「核攻撃」とはまさか、だが、狂ったトランプの行動はもはや予測がつかず、完全否定できない。実際、トランプ支持者の議事堂占拠が現実となった。昨年11月には、トランプが、イラン核関連施設への攻撃という選択肢があるかどうかを側近に尋ね、思いとどまるよう説得を受けたと、米紙ニューヨーク・タイムズに報じられている。追い詰められたトランプは「何でもアリ」なのだ。

 国際ジャーナリストの春名幹男氏が言う。

「新大統領の就任式が明日(13日)ならば、民主党もトランプ解任を要求しないでしょうが、就任式まではまだ日数がある。今度の日曜(17日)にはトランプ支持者のデモが予定されていて、『武装デモ』になる可能性が懸念されてもいます。大統領である限り、権力を持っているわけで、大統領には核攻撃を命じる権限がある。残りの任期中、何が起こるか分からない異常な状況なのです」

 ここへきて共和党内からもトランプへの辞任要求が続出している。「弾劾に相当する罪を犯した」と弾劾訴追に賛同する共和党議員まで出てきた。

 あと9日。米国は非常事態が続く。

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