菅首相訪米1週間延期=16日首脳会談、米側事情

菅首相訪米1週間延期=16日首脳会談、米側事情

首相官邸に入る菅義偉首相=2日、東京・永田町

 政府は2日、菅義偉首相と米国のバイデン大統領による初の対面の首脳会談をワシントンで現地時間16日に行うと発表した。当初は9日の予定だったが、受け入れに関する米側の事情により1週間の延期となった。軍事・経済両面で影響力を強める中国に連携して当たる姿勢を示す機会にしたい考えだ。

 首相は15〜18日の日程で訪米する方向。加藤勝信官房長官は2日の記者会見で、延期について「成功に万全を期すための準備も勘案した」と説明。バイデン氏が就任後初めて外国首脳と対面で協議する場になるとして、「日本を極めて重要視している証しであり、インド太平洋地域への米国のコミットメントを示す上で極めて意義深い」と改めて訴えた。

 米国では新型コロナウイルスの感染拡大がなお続いており、日本政府関係者によると、米側がその面で首相一行を迎える準備に時間を要していることが延期の背景にある。人事などバイデン政権の体制が整い切っていないことも理由だという。

 日本側は「会談の中身に問題があるのではなく、日程的な問題だ」(政府高官)とし、変更の影響はないと強調する。ただ、早々につまずいた印象を与えるのも事実で、外務省関係者は「体面は良くない」と認めた。

 このため、訪米の成果を内外にアピールする必要があるとの思いは従来に増して強く、首脳会談では日米同盟の深化を再確認。沖縄県・尖閣諸島防衛や北朝鮮の非核化、経済安全保障の推進に触れた共同文書の発表も予定している。

 首相は訪米中、ワシントン近郊のアーリントン国立墓地を訪れて献花。正式な会談と別にバイデン氏と食事を共にしながら話し合う機会を持つ方向で調整している。 【時事通信社】