自民後継に世襲続々=たたき上げ菅氏、口挟まず―次期衆院選

自民後継に世襲続々=たたき上げ菅氏、口挟まず―次期衆院選

菅義偉首相=20日、首相官邸

 衆院選不出馬を表明した自民党のベテラン議員の後継に、世襲の新人候補内定が相次いでいる。世襲は選挙地盤や親の知名度などを生かせるメリットがあるが、政界への新たな人材参入を阻んでいるとの批判も根強い。国会議員秘書出身で「たたき上げ」の菅義偉首相はかつて世襲制限を主張していたが、今回の決定に異論を唱えた形跡はない。

 二階俊博幹事長、山口泰明選対委員長ら幹部による会議が20日、党本部で開かれ、三重2区と愛媛1区の公認候補となる選挙区支部長が異論なく決定した。三重は川崎二郎元厚生労働相の長男、愛媛は塩崎恭久元官房長官の長男が就いた。

 また、埼玉10区の山口選対委員長の後継も、埼玉県連による公募で山口氏の次男が選ばれた。この他、前回衆院選で栃木2区から出馬、落選した西川公也元農林水産相も長男を後継とするべく動いている。

 党関係者は世襲候補の内定について「内閣支持率低迷で厳しい選挙が予想される。親の後援会など組織力に頼らざるを得ない」とみる。

 二階氏は20日の記者会見で「人物がいいかどうかで最終決定する。世襲だからいいとか悪いとかではない」と問題視しない考えだ。世耕弘成参院幹事長も会見で「選挙に勝てる候補を選んでいく」と指摘した。 【時事通信社】