臨時国会、政府・与党は早期召集拒否=閉会中審査は28、29日

臨時国会、政府・与党は早期召集拒否=閉会中審査は28、29日

会談に臨む自民党の森山裕国対委員長(左)と立憲民主党の安住淳国対委員長=21日午後、国会内

 政府・与党は、憲法に基づき野党が求めた臨時国会の早期召集に応じない方針だ。新型コロナウイルスの感染再拡大や東京五輪・パラリンピック関係者の感染対策などをめぐり、菅義偉首相が野党の攻勢にさらされ打撃を受ける事態を懸念しているためだ。一方、自民、立憲民主両党は21日、内閣委員会の閉会中審査を28日に衆院、29日に参院で開くことでは合意した。

 自民の森山裕、立民の安住淳両国対委員長は21日、国会内で会談。森山氏は安住氏の閉会中審査の要求に応じる考えを伝えた。西村康稔経済再生担当相らが出席する。

 ただ、政府・与党は臨時国会の早期召集について、2022年度予算案の編成作業が本格化することなどを理由に拒否する立場。菅義偉首相は21日、首相官邸で森山氏と昼食を取りながら会談し、「コロナ対応に全精力を傾注したい」との考えを示した。

 憲法53条は、衆参いずれかの総議員の4分の1以上の要求があれば「内閣は召集を決定しなければならない」と規定。立民など野党4党は16日、これにのっとり大島理森衆院議長を通じて政府へ召集を求めていた。だが、召集の期限は定められておらず、森山氏は21日、記者団に「内閣の権限に私が口を挟むことは慎むべきだ」と述べるにとどめた。

 安住氏は記者団に「第5波に入っているのに国会をやらないのはおかしい。都合の悪いときには開かないのがあしき前例になっている」と批判。再来週以降も各委員会の閉会中審査を求める意向を示した上で、「五輪の正当性に厳しいまなざしがあることへ応えていきたい」と語った。 【時事通信社】