欧州中銀、粘り強く緩和継続=物価2%へ指針変更

 【フランクフルト時事】欧州中央銀行(ECB)は22日、定例理事会を開いた。物価目標の変更に伴い、政策金利など金融政策の方向性を示す「フォワードガイダンス」(政策指針)を修正。物価上昇率が目標の2%に安定するまで、政策金利を現行水準かそれ以下に維持すると表明し、一段と粘り強く金融緩和を続ける姿勢を明確にした。

 ECBは8日、金融政策の「戦略見直し」結果を公表し、2003年以来18年ぶりに中期的な物価上昇率の目標を「2%弱」から「2%」に変更。この日の理事会でも、一時的な上振れを容認する方針を確認した。

 ECB当局者は、ユーロ圏のインフレ率は足元で2%程度に達しているが、来年初めには原油相場高など一時的要因が後退して、再び低下すると予測する。

 ラガルド総裁は22日の記者会見で、欧州での新型コロナウイルスワクチン接種の進展と規制措置の緩和を踏まえ「ユーロ圏経済の回復は順調だ」と分析。ただ、デルタ株の感染拡大は不確実性をもたらしていると懸念を示した。 【時事通信社】