河野氏、防衛相でも積極「外交」=危機管理、政権内に疑問も

 河野太郎防衛相が9月の就任以来、積極的に「外交」を展開している。安全保障を担う防衛相は歴代、海外出張を控える傾向にあったが、河野氏は既にタイ、バーレーンを訪問し、29日からのインドが3回目。来月も中国などを訪れる予定だが、政府・与党内には「危機管理は大丈夫か」と疑問視する声も上がっている。

 「さらに協力関係を深める大きな一歩となる」。河野氏はインド訪問に先立つ記者会見でこう強調した。

 河野氏は2017〜19年の外相時代に77カ国・地域を歴訪。当時の人脈を生かして各国の国防相らの紹介を受け、電話会談は就任2カ月で13カ国に及ぶ。統合幕僚長ら制服組幹部に対しても、「しっかり海外へ出て防衛協力を進めるように」と指示している。

 河野氏の行動について、菅義偉官房長官は「新しいタイプの防衛相だ」と評価。その一方で、北朝鮮の弾道ミサイル発射や中国、ロシアの領域侵犯などが相次ぐ中、防衛相経験者の一人は「大臣が頻繁に国を不在にすべきでない」と批判する。

 河野氏自身は「大臣がいなければ対応できない危機管理ではない」と意に介さない。防衛省は、対外政策を担う国際政策課の人員を増強し、出張増に対応する方針だ。 【時事通信社】