「共闘前進」どこまで=立憲など保守離反懸念―共産党大会

「共闘前進」どこまで=立憲など保守離反懸念―共産党大会

第28回共産党大会で野党幹部らと手を取り合う志位和夫委員長(前列左から3人目)=14日午後、静岡県熱海市

 14日に開幕した共産党大会で、志位和夫委員長は野党連合政権樹立に向け、立憲民主党などに一層の共闘を訴えた。党綱領改定による「現実・柔軟路線」を打ち出し、共産党へのアレルギーが残る他の野党にも配慮した。ただ、思い描くような野党結集がどこまで進展するかは見えない。

 「希望ある政権の選択肢をつくるため、あらゆる知恵と力を尽くす」。志位氏は大会あいさつでこう声を張り上げ、招待した立憲の安住淳国対委員長ら野党幹部と拳を突き上げた。

 大会には主要野党の立憲、国民民主、社民各党のほか、衆参それぞれの野党系会派メンバーも来賓として出席。野党結集の雰囲気を盛り上げた。

 党綱領の改定では外交面で現実路線をアピールする。これまで好意的な評価だった中国への姿勢を転換。名指しを避けつつ「いくつかの大国で強まる大国主義・覇権主義は、世界の平和と進歩への逆流」と非難する。

 志位氏は自衛隊や天皇制に対する党見解についても「共闘に押し付けることは決してない」と説明し、野党協力を優先する姿勢を強調してみせた。

 ただ、こうした「努力」にもかかわらず、野党内では共産党と連立を組む空気は乏しい。「保守層離反」の懸念があるためだ。立憲などの想定は、あくまで国会共闘や次期衆院選での選挙区調整にとどまる。国民民主の労組系参院議員は「連合政権は逆立ちしてもあり得ない」と語る。

 共産党の党員や機関紙「赤旗」読者はピーク時から大きく減少。2017年衆院選は公示前議席の21から12へほぼ半減し、19年参院選も改選議席から1減らした。野党内での孤立化を避け、共闘推進の旗を振ることで党勢回復につなげる思惑もにじむが、道は険しい。 【時事通信社】