日銀、市場安定化に躍起=連日の臨時国債購入

 日銀が金融資産の買い入れを拡大し、新型コロナウイルスの感染広がりで動揺が続く市場の安定化に躍起になっている。3連休前の19日に続き、23日も臨時の国債買い入れに踏み切った。ただ、感染終息のめどが見えない中、金融市場が落ち着きを取り戻す兆しは乏しい。

 23日に実施した臨時の国債買い入れは8000億円。同日はまた、社債を前回(2月20日)から倍増の2000億円買い入れ、企業の資金繰りを支援する姿勢を鮮明にした。

 比較的安全性が高いとされる日本の国債は、景気悪化局面では投資家から買いが入るのが通例だ。しかし、新型コロナウイルスの世界的拡大で資金需要が急増。株式にとどまらず国債を売って現金化する動きが広がり、長期金利は19日に一時、2018年11月以来約1年4カ月ぶりに0.095%に上昇(債券価格は低下)した。

 日銀は市場の安定化と企業の資金繰り支援に全力を挙げる構えだ。しかし、市場では「不安心理は根強く、少しのショックでも金利が急変動しかねない」との声が出ている。 【時事通信社】