自民・岸田氏が積極露出=埋没回避に躍起

自民・岸田氏が積極露出=埋没回避に躍起

岸田氏 要職外れ露出減懸念

自民・岸田氏が積極露出=埋没回避に躍起

広島市の平和記念公園で記者団の質問に答える自民党の岸田文雄前政調会長=18日午前

 自民党岸田文雄前政調会長が、来年秋と想定される党総裁選に向け、メディアなどに登場する機会を増やそうと懸命だ。もともと発信力不足が課題な上、菅政権で政府・党の要職からも外れて露出が激減。このままでは埋没しかねないと危機感を強めている。

 岸田氏は18日、地元の広島市を訪れ、平和記念資料館を視察した。15日に出版した自著「核兵器のない世界へ」のPRの一環だ。市内の書店では東京に続く2回目のサイン会を開催。トークショーにも参加し、約100人の聴衆を前に熱弁を振るった。

 この日は報道各社の取材に計2回応じ、「引き続き首相、党総裁を目指して努力を続けていきたい。毎日の積み重ねが大事だ」と決意を語った。

 岸田氏は安倍政権で外相、政調会長を歴任したが、先の総裁選では地方票141票のうち、わずか10票の獲得にとどまった。党員の「不人気」という現実を突き付けられ、会長を務める岸田派の幹部は「岸田氏自身が変わらなければ、来年の戦いも厳しい」と焦りを募らせる。

 こうした状況を打破しようと、岸田氏は派内に広報対策などを担うチームの設置を決定。毎週木曜日の派閥会合後に記者対応の機会を設けることも検討している。講演依頼にも積極的に応じる方針だ。

 もっとも、無役となった岸田氏がこれまでと同様に、存在感を示し続けるのは容易ではない。党内からは「『アピール下手』のままでは駄目だ」(中堅)と厳しい声も漏れる。 【時事通信社】