「宰相はオレのもの」二階の“毒素”VS菅の“毒気” 醜悪バトル激化

 永田町には二匹の“妖怪”が跋扈する。二階俊博自民党幹事長と菅義偉官房長官だ。この“影の宰相”とも呼ばれる2人の対立が激しくなっている。表面化したのは、二階氏がBS朝日の番組内で女系天皇容認発言をしたのに対し、菅氏が慎重論を唱え反対した会見だ。
 「二階氏の突出ぶりに菅氏が苦々しく思っているのは、女系天皇問題ばかりではありません。官房長官マターでもある沖縄問題にも二階氏が口を挟み、翁長雄志知事と会談し、知事に予算を含めできるだけのことをすると口約束した。沖縄の基地移転問題で押したり引いたりしている菅氏は、やりづらくて仕方がないでしょう」(自民党関係者)

 尖閣問題でも二階氏は、日頃から“棚上げ論”を唱え、政府(菅氏会見)の「日本固有の領土であり棚上げすべき問題とも異なる」という意見と対立。
 二階氏といえば親中派として知られる。過去、日本国内に江沢民元主席の銅像建立に動き頓挫。3000人の訪中団を引き連れ習近平主席に頭を下げ、さらに日中間で対立する東シナ海ガス田問題でも「中国にくれてやればいい」など言動も突出していた。そのため中国側も、二階氏の幹事長就任と同時に王毅外相が訪日して二階氏と会談するなど、ここぞとばかりに懸案事項を中国有利に仕切ろうと攻勢をかけている。
 「しかも二階氏は、総裁任期延長論を唱えるなど、安倍首相へのゴマすりも徹底している。安倍氏も二階氏を幹事長に抜擢するだけでなく、何かと政権運営の相談をして二階氏をとり込んでいる。菅氏の不満は募るばかりです」(前出・関係者)

 しかし、そこは二階氏以上の策士・菅氏。ある側近に「二階氏も何かなければいいが…」とつぶやいたという。
 その側近はこう明かす。
 「菅氏は、自身が中心となり官僚人事を行う内閣人事局を設置して以来、官僚を完全掌握した。その官僚情報で、自分の政敵の弱点を徹底して洗う。二階氏といえば何度も検察から狙われた過去があるが、それにもかかわらず、今や国土強靭化対策本部長として200兆円予算を牛耳っている。ゼネコンがパーティーに群がり不死鳥のように蘇ったが、それを横目に菅氏は、“二階情報”を徹底して集めているともっぱらです」
 甘利明前経済再生担当相の金銭授受疑惑の仕掛けにも、菅氏説がある。二階氏にはどう出るか、周囲は固唾を飲んで見守っている。

 政界に撒かれた二階の“毒素”と菅の“毒気”。当人どころかそれに巻き込まれる政治家も出てきそうだ。

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