絶体絶命の安倍首相が切る橋下徹、小泉進次郎「入閣カード」

 ただでさえ加計学園問題で追い詰められている安倍政権が、新たなスキャンダルで絶体絶命だ。週刊新潮(6月29日号)により、自民党の豊田真由子衆院議員が政策秘書に対し暴行を働いた上、「このハゲーーーッ!」などと絶叫を浴びせていたことが報じられ、6月22日に早々に離党届を提出した。しかし、安倍チルドレンでもある豊田氏の前代未聞の振る舞いが、薄毛人口約1300万人とされる有権者を敵に回したことは間違いない。

 自民党が7月2日投開票の東京都議選で大敗すれば、安倍政権そのものが危くなる状況。そんなところへ豊田氏の問題が起きたことから、今、起死回生策にと急ピッチで進められているのが、8月上旬にも断行すると見られる内閣改造だ。
 「今回のハゲショックは、安倍首相にとっても自民党にとっても、かなり大きい。マスコミ各社の調査による内閣支持率は軒並み大幅にダウンし、ついに40%を切り始めている。この原因が加計学園問題や共謀罪の強行採決だったことは明白だが、共謀罪についてはある程度下がることは織り込み済みだった。しかし、豊田氏についてはタイミングが悪い上にインパクトが強過ぎる。“また自民党の2回生議員か”と過去の議員の件まで掘り返され、いい迷惑だ。このままいけば、都議選で大負け、内閣支持率も下げ止まらない。やはりカンフル剤が必要なのではないか」(自民党ベテラン議員)

 そんな中、内閣改造の目玉とされるのが、小泉進次郎農林部会長、さらには橋下徹前大阪市長の入閣だという。
 「進次郎氏の入閣については、二階俊博自民党幹事長も否定していない。これまでは“早過ぎる”との声もあったが、フランスでは39歳のマクロン大統領が登場し、世界の注目を集めている。進次郎氏もすでに36歳でしょ。近い将来テッペンを獲るのであれば、初入閣は決して早くはない。本人も十分自覚しているはずです」(自民党関係者)

 安倍首相は19日の会見で、「人づくり改革」に取り組む考えを示し、その担当相も設置するという。憲法改正の一項目として“高等教育の無償化”を掲げている安倍首相にとってはまさにキモとなるポスト。そこへ、進次郎氏を起用するとの情報が流れているのだ。
 「そこへの入閣でなければ、官房副長官という話もある。というのも、安倍首相は森喜朗内閣時、進次郎氏の父、純一郎氏に推薦されたことで官房副長官に就任し、小泉内閣でも同ポストを務め頂点へのレールに乗った。そのため、進次郎を指名することで、安倍内閣への忠誠の“踏み絵”を踏ませる可能性もある」(別の自民党関係者)

 橋下氏の場合はどうか。
 「小池さんにシンパシーを感じて、水面下で緊密な連絡をとっていることは間違いない」(小池氏周辺関係者)という橋下氏。6月初めに行われた日本維新の会候補者の都議選総決起大会では、加計学園問題に触れ安倍首相の公私混同ぶりを批判していた。前出の自民党関係者はこう言う。
 「20日、豊洲移転問題を巡る小池氏の豊洲移転と築地再活用の両論案については、一転、移転延期の決断そのものについて“小池さんこそ百条委で追及すべき”とツイッターで痛烈に批判している。その頃から永田町では“維新の政策顧問も辞した橋下氏は民間起用で閣僚入りするのでは”との情報が駆け巡り、自民党内でも“120%あり得る話”としてもっぱらです。ポストとしては、総務相か、加計学園問題で注目された地方創生担当相なのではないか」(同)

 進次郎、橋下両氏の“カンフル剤”のほか、名誉挽回人事として、安倍首相周辺関係者からこんな話も聞こえてくるという。
 「加計学園問題で対応を誤った菅義偉官房長官、萩生田光一官房副長官を外す説が有力です。自民党本部の副幹事長会議では、『都議選に大敗なら、次の内閣改造で菅は交代すべき』と批判が飛び出したという。菅氏の代わりには塩崎恭久厚労相や石原伸晃経済再生担当相ら安倍首相の“お友達”の名が挙がるとともに、加藤勝信一億総活躍相の名も出ている」(全国紙政治部記者)

 菅氏の更迭の背景には伏線もあるという。昨年10月の衆院福岡6区補選では、故・鳩山邦夫元総務相の次男の鳩山二郎氏と、党県連会長の長男、蔵内謙氏の自民党系の2人が立候補し、分裂選挙となった。そこで鳩山氏には菅氏、蔵内氏には麻生太郎副総理が支援に回り、結果、菅氏がついた鳩山氏が勝利している。
 「蔵内氏の父・勇夫氏は福岡県議団会長で日本獣医師会会長のため、当然、獣医学科の新設については獣医師がだぶつくと反対する。その意を受けた麻生氏と、官邸の意向で獣医学科新設に動く菅は、ここでも対立した。結局、菅氏が麻生氏を押し切ったわけですが、今度は麻生氏が一気に菅氏を排除する番というわけです」(自民党関係者)

 ただし、進次郎氏、橋下氏の入閣には批判的な見方もある。
 「一時的に話題は呼ぶが、安倍政権にとって毒を飲むようなもの。事あるごとに足元から公然と批判する姿が目に浮かぶ。そもそも、進次郎氏などは安倍首相の踏み絵など踏まなくとも、後々首相の座は転がり込んでくるという自信もあるのではないか」(自民党重鎮)

 安倍首相が次に切るカードは吉と出るか凶と出るか。

関連記事(外部サイト)