11月中に最終報告 事件検証委が初会合

11月中に最終報告 事件検証委が初会合

初めて開かれた事件検証委員会=横浜市中区の横浜情報文化センター

 相模原の障害者殺傷事件を受け、県が外部有識者に意見を求める事件検証委員会の初会合が21日、横浜市内で開かれた。今後5回程度開き、事件の検証と再発防止策に関する最終報告を11月中にまとめる。

 検証委は大学教授や知的障害者の保護者団体、障害者施設の団体、防犯対策の専門家、弁護士の5人で構成。委員長には東洋英和女学院大の石渡和実教授が就いた。▽事件発生までの関係機関の対応や情報共有▽障害福祉施設の安全対策のあり方▽人材育成と人権教育のあり方−などを議論する。

 黒岩祐治知事は初会合の冒頭「関係機関の対応、情報共有など全て検証しながら再発防止策をしっかりと作っていきたい。検証結果を受け、県もスピード感を持って対応したい」とあいさつした。県保健福祉局によると、施設の指定管理者のかながわ共同会側に対して、元職員だった容疑者の在籍時の言動や事件までの園の対応などを、委員が確認した。

 容疑者が犯行を予告した手紙の存在を施設側が知った際、県に情報を伝えなかった点について、共同会は「容疑者が退職し(措置入院という)医療管理下に置かれ、自分たちのコントロールできる状況にないということで正直ほっとした部分はある。警察の指導も受けていたので県との情報共有に至らなかった」と答えた。一方、県警が手紙の詳細を施設側に伝えていなかったことに、委員からは「手紙の内容が分かっていれば、備え方が全く違ったのではないか」との意見も出たという。

 今後、県警や相模原市にも出席を求める。次回は10月初旬に開催する予定。