児童クラブや食堂などに活用 藤沢の「地域市民の家」

児童クラブや食堂などに活用 藤沢の「地域市民の家」

1976年に開設された本鵠沼市民の家。利用率は約32%で、市内でも高い方に入る(藤沢市提供)

 藤沢市は、地域の交流拠点として小学校区ごとに設置している「地域市民の家」について、新たな活用策を打ち出した。利用率の低迷が続くためで、放課後児童クラブやコミュニティー食堂としての活用を例示。単なる集会場ではなく地域課題の解決の場として機能させ、有効活用を図る。

 市民の家は、市民が自由に集い、語らい、学び、ふれあう場として1976年から順次開設が始まった。2007年に鵠沼橘市民の家がオープンし、全小学区への設置が完了した。

 全41施設の平均床面積は約190平方メートルで、共通する主な設備は100人前後収容のホールや和室、洋室、簡単な調理もできる給湯室など。自治会・町内会所有の「自治会館」と異なり、市が所有している点が特徴で、年間の維持管理費は計約6800万円(16年度予算ベース)に上る。

 しかし、周知不足から存在を知らない市民も多く、全施設の平均利用率は23%(15年度)と低迷。中には年間利用率が5%に満たない施設もあり、初期に開設された施設では老朽化も課題になっている。

 こうした状況を改善するため、市は「地域コミュニティー拠点施設のあり方方針案」を策定し、新たな活用策を提示。▽市内で不足する放課後児童クラブ▽一人親家庭の子どもや単身高齢者が気軽に会食できる場▽地域包括ケアシステムの構築をにらみ市が力を入れる交流施設「地域の縁側」−などを市民の家に開設する案が盛り込まれた。

 また、子どもたちの学習支援活動を行うNPO法人などに、積極的に場所を貸し出していくことも検討する。

 市は今後、市民の意見を反映させて本年度末に正式な同方針として策定する。担当者は「活用策はあくまで選択肢の一つ。地域の実情に応じて、必要な機能を行政と住民が一緒になって模索していきたい」としている。